仏大統領選:急進左派メランション氏の支持拡大-新たなリスク要因に

  • 世論調査で3位のフィヨン元首相との差はわずか1ポイント
  • ルペン氏とメランション氏の決選投票、可能性排除できずと専門家

フランス大統領選の世論調査では、左翼党の元共同党首ジャンリュック・メランション氏の支持率がじわりと伸びており、新たなリスク要因となりつつある。

  急進左派のメランション氏と、反移民・反ユーロを掲げる極右・国民戦線(FN)のルペン党首による決選投票の可能性は低いものの、メランション氏の人気の高まりは、近年のフランスで最も激しく予測の難しいものとなっている今回の選挙にさらなる影を落としている。

ジャンリュック・メランション氏

Photographer: Charly Triballeau/AFP via Getty Images

  メランション氏の支持率は数週間前まで5位と他の候補に大きく離されていたが、現在は3位の中道・右派陣営のフィヨン元首相に迫る勢い。3月31日付の週刊誌ルポワンに掲載されたオドクサの調査によれば、メランション氏は4月23日の第1回投票で16%の票を得る見通しで、フィヨン氏の17%との差はわずか。1位は無所属のマクロン前経済・産業・デジタル相の26%、2位はルペン氏の25%。

  調査会社エラブの政治調査ディレクター、イブマリー・カン氏は「メランション氏の勢いが継続した場合、3人ないし4人の有力候補が世論調査の誤差の範囲内に入る可能性がある。そうなれば不確実性がもたらされるだろう」と分析した。

  英国の欧州連合(EU)離脱決定と米国でのトランプ政権の誕生後に、フランス大統領選の決選投票がポピュリスト(大衆迎合主義者)2人の一騎打ちといった事態となれば、金融市場の混乱はさらに増す公算が大きい。メランション氏はルペン氏のようにフランスのEU離脱を目指すとはしていないが、EU機関を敵視する姿勢は変えておらず、条約の再交渉とEU改革を望むと発言してきた。

  BVAオピニオンの世論調査責任者、アデレド・ズルフィカルパシク氏は「ルペン氏とメランション氏による決選投票は望ましくなく、仮定として最も可能性の高いものではないが、それを排除できない」と語った。

原題:Melenchon’s Poll Rise Casts New Shadow of Risk in French Vote(抜粋)

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