31日のベネズエラでは危機が深まった。長年にわたり与党、社会党寄りだった検事総長が、野党多数の議会の立法権を最高裁が剥奪したことを違憲と発言。小規模なデモが散発的に起こり、これを懸念して国債市場では投げ売りが出た。野党はこの混乱に乗じて、軍隊に憲法上の秩序を「回復」するよう求めている。

  ディアス検事総長が最高裁の動きを憲法上の秩序を「破壊する」とした発言はさしあたって法律上影響はないものの、長年にわたり裁判所を使って議会の力を封じ込めてきたニコラス・マドゥロ大統領にとっては痛手となる恐れがある。

  故チャベス大統領に10年前に任命されたディアス検事総長は、首都カラカスでの記者会見で「こうした事態に懸念を表明するのは私の責務だ」と表明して拍手喝采を浴びた。憲法の小冊を握りしめた検事総長は、ベネズエラは政治的相違を乗り越えるべきだと述べ、「そうすれば憲法を尊重し、相互尊重をはぐくみ、非独裁が維持されて、民主的な道が開けることになる」と力説した。

原題:Venezuela Crisis Deepens, Bonds Sink as Maduro Ally Pushes Back(抜粋)

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