欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、NY連銀総裁が利上げを急がないと示唆

  31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は今年あと2回の利上げは妥当のように思われるとした一方、景気が過熱していないことを踏まえれば急ぐ必要はないと述べた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は低下。米10年債利回りの低下につられた。ドル指数は週間ベースでは3週ぶりに上昇した一方、四半期では3%超の下落となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.5%安の1ドル=111円39銭。対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.0652ドル。

  ユーロは取引終盤に下落。トランプ米大統領は貿易不均衡の是正を目指す大統領令に署名した。

  ドルは一部の新興国通貨や資源国通貨に対して上昇したことで、G10通貨に対する下げをやや埋めた。南アフリカ共和国のズマ大統領がゴーダン財務相を解任したことを受け、ランドは一時2.6%安となったが、その後は下げ幅を縮小した。

  ドルは対円では一時111円25銭まで下げる場面があった。日本の年度末で、邦銀の市場参加者は少なかった。来週になって日本のプレーヤーが市場に戻ってくれば、新たなドル需要がみられる可能性があると、ロンドンのトレーダーは話した。

  ダドリー総裁はこの日、フロリダ州サラソタでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者17人の予測中央値である今年3回の利上げについて、「妥当な状況にあると私は考えている」とし、「今年あと2回の利上げは妥当のように思われる」と続けた。その上で、「速いペースでの政策引き締めを余儀なくされるような非常に急がされる状況ではない」とも述べ、「景気が過熱していないことは明らか」だからだと説明した。
原題:Dollar Drops to Low After Dudley Says No Rush to Increase Rates(抜粋)
EUR Sinks to Fresh Low 1.0656; Bids Cushion as Stops Lurk Nearby(抜粋)

◎米国株:S&P500種小反落-四半期では約1年ぶりの大幅高

  31日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小反落。ただ四半期ベースでは2015年以来の大きな上げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2362.72。四半期での値上がり率は5.5%と、6.5%上げた2015年10-12月(第4四半期)以降で最大となった。ダウ工業株30種平均はこの日65.27ドル(0.3%)下げて20663.22ドル。

  S&P500種は大統領選投票日の直前からの上昇率が14%に達している。2月にはトランプ大統領の成長に向けた政策への期待から大きく上昇した。
  ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「株式市場だけでなく、経済にも信頼感が戻ってきている」とし、「アメはまだ残っている。ここでいうアメとは税制改革とインフラ投資だ。これらが前面に出てくるまでは、まだうわさで買うという状況だ」と分析した。

  31日の市場ではS&P500種は方向感のない展開。終了前30分にそれまでの上げから反転し、最終的に下げて終了した。銀行やエネルギーが大きく下げた。一方で不動産や公益事業は上昇した。

  S&P500種では農薬メーカーのFMCが値上がり率最大。同社はデュポンと資産交換で合意した。
原題:Whimpering Finish Caps Best Quarter for U.S. Equities Since 2015(抜粋)
原題:U.S. Stocks Meander on Last Day of Stellar Quarter: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:反発、NY連銀総裁のハト派発言で-月末の買いも

  31日の米国債相場は反発。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が「今年あと2回の利上げは妥当のように思われる」と述べたほか、引き締めを急ぐ必要がないとの認識を示したことが買いを誘った。

  同総裁のブルームバーグテレビジョンとのインタビューに加え、インデックスファンドによる月末のリバランスに影響された買いも入った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.39%。

  月末のフローとして、米国内外のリアルマネー系の投資家は期間が短めの国債を購入、国内のリアルマネー系の投資家は10年債も購入した。先物市場では午後3時までの5分間に出来高が急速に膨らんだ。

  ダドリー総裁のコメントを受けて5年債先物に大口の買いが入り、5年債と30年債の利回り曲線はスティープ化した。その後、利回り差は半減した。

  JPモルガンは30年債入札を12日に控え、7年債と30年債のスティープ化を予想した取引を推奨した。

  3月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)では、向こう5ー10年間のインフレ期待値は2.4%と、昨年12月以来の低水準となった。速報値は2.2%だった。
原題:Treasuries Rise on Dovish Comments by New York Fed’s Dudley(抜粋)

◎NY金:四半期で1年ぶり大幅高、ドル安や実質金利低下で

  31日のニューヨーク金相場は四半期ベースで8.8%上昇し、1年ぶりの大幅高となった。商品市場にはインフレ対策を求める投資資金が流入。ドル安と実質利回りの低下を背景に、代替資産の妙味が高まった。

  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの主席金属マーケットアナリスト、サンジェイ・サラフ氏(ロンドン在勤)は電話取材に対し、「市場全般で実質金利が現状のように低いと、間違いなく商品投資の魅力は高い。商品はここ数年間、比較的振るわないパフォーマンスだった」と述べた。

  パラジウム相場は四半期ベースで17%高。銀は15%近く値上がりした。
原題:Metals Enjoy Longest Rally in Seven Years as Low Rates Lure Cash(抜粋)

◎NY原油:4日続伸、OPEC減産延長期待で今週は5.5%高

  31日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を延長し世界的な在庫過剰を和らげるとの観測を背景に、今週は5.5%高と年初来最大の上昇を記録した。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、「OPEC加盟国と非加盟国が合意順守状況を改善させ、減産を延長するとの期待が再燃している」としたほか、米政府の「今週の在庫統計は製油所稼働水準の高まりと石油製品在庫の減少を示し、需給が一層均衡に向かっていると予感させている」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比25セント(0.5%)高い1バレル=50.60ドルと、3月7日以来の高水準で終えた。ただ3月の騰落率は6.3%安と、昨年7月以来の下げ幅だった。この日が最終取引日だったロンドンICEの北海ブレント5月限は13セント(0.3%)安い52.83ドル、中心限月の6月限は40セント高い53.53ドルでそれぞれ取引を終えた。
原題:Oil Caps Biggest Weekly Gain in 2017 as OPEC Eyes Deal Extension(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、15年12月来高値-四半期では3期連続高

  31日の欧州株式相場は上昇し、指標のストックス欧州600指数は2015年12月以来の高値を付けた。鉱業株が下げたものの、不動産株の上げが全体を押し上げた。

  ストックス600指数は前日比0.2%高の381.14で終了。四半期ベースでは5.5%値上がりした。月間でもプラスで、3月としては2010年以来の大きな上げを記録。フランス大統領選挙で反欧州連合(EU)の候補が勝利するとの懸念が後退したことが手掛かり。

  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は顧客向けリポートで「2017年の第1四半期は力強いスタートを切った」とし、「米国から英国、欧州、アジアに至る経済データは全般的にかなり良かった。インフレ上昇が賃金上昇にいくらか影響を及ぼし得るとの楽観が高まった」と語った。

  ストックス600指数は四半期ベースでは3期連続で上昇。ストラテジストや投資家らは、バリュエーションの高い米国株からの資金移行を背景に、欧州のリフレ政策を期待した上昇が続くとみている。
原題:European Stocks Advance, Capping Third Straight Quarterly Gain(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏中核国の国債、一時の下げを埋めて上昇

  31日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国の国債が一時の下げを埋めて上昇した。

  月末のデュレーション延長に伴う資金流入が欧州債市場を支えていることを示唆。
原題:Month-End Extension EGBs Flows; End-of-Day Curves, Spreads (抜粋)

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