欧州中央銀行のクーレ理事は景気刺激策解除の道筋について、同中銀がこれまでの計画を変えることはあり得ると示唆した。ただし、その前にインフレ見通しが改善する必要があると、くぎを刺した。

  31日に発表されたデータはユーロ圏の総合インフレ率、コアインフレ率がともに低下したことを示した。ECBの現行のガイダンスでは利下げの可能性を排除せず、利上げは量的緩和(QE)終了からかなり時間を置いた後になるとしている。クーレ理事はこのガイダンスは依然有効だと述べた。一方で、こうしたアプローチに長く固執し続けるリスクもECBは認識する必要があるとの考えを示した。

  「見通しについての見解を変えた後にフォワードガイダンスを調整することを怠れば、信頼性という点で大きな代償を支払うことになる」と語った。「政策手段に関する順序の選択は、中期的物価安定見通しの定期的な検証の結果次第だ」とも述べた。「ガイダンス修正のペースが遅すぎれば、その代償は最終的に大きなものになり得る」と付け加えた。

  「最新のデータに基づくと、成長に関するリスクバランスは中立の領域へとシフトしたと思われる」とする一方で、「同時に、 ユーロ圏の基調的インフレの指標は引き続き弱く、われわれのイン フレ予測は依然、ECBの政策姿勢に強く依存している」と指摘。総裁会見の冒頭声明に示された資産購入終了時期についての現在の見通し、および政策手段間の順序が「現時点でも有効」であることは明らかだと述べた。

原題:ECB’s Coeure Says Forward Guidance Could Change, Just Not Yet(抜粋)

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