トランプ政権、NAFTA再交渉で態度軟化示唆した書簡に否定的見解

  • USTR代表代行の議会幹部宛て書簡、為替には言及せず
  • トランプ政権の交渉目標を反映していない-スパイサー報道官

ホワイトハウスは、トランプ米大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で保護主義姿勢を軟化させ小幅な修正にとどめることを示唆する議会幹部宛ての書簡について、否定的見解を示した。

  米通商代表部(USTR)のボーン代表代行の22日付の書簡で示されたNAFTA再交渉の原案では、投資家がNAFTAの下で受けた損害の補償で裁判制度を迂回(うかい)できるようにする仲裁パネルの設置など、カナダやメキシコとの間で物議を醸している部分は手を加えていない。トランプ氏は大統領選中にNAFTAを「最悪」と呼んでいた。

  ホワイトハウスのスパイサー報道官は30日の定例会見で、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じ、ブルームバーグ・ニュースも入手したこの原案について、トランプ政権の交渉目標を反映していないと説明。「これは現時点での政権の立場を正確に表明したものではない」と述べた。

  ロス商務長官も30日のCNBCのインタビューでスパイサー報道官の見解を追認し、「われわれの考えに変更はない。この書簡はわれわれが議論するテーマの極めて幅広いアウトラインを記しただけだ」と述べた。

  NAFTA再交渉における米国の目標を列挙した同書簡には、為替政策を巡る紛争への対処や貿易赤字削減の目標設定などは含まれていない。

  一方でボーン代表代行は、米国がカナダやメキシコとの貿易で深刻な被害を受ける恐れのある産業を保護するため関税復活を目指す方針も同書簡で表明。また、課税措置の公平な条件確保や農業への機会拡大、米経済に有利となる原産地規則の強化を求めたほか、トランプ大統領がインフラで「バイ・アメリカン」政策を促進する中で政府調達にも言及した。

原題:Trump Backs Away From Document Suggesting Softer Nafta Stand (1)(抜粋)

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