中国大手銀の不良債権問題に改善の兆し-利益が軒並み予想上回る

  • 建設銀と農業銀の16年の不良債権比率は低下、工商銀は横ばい
  • 中国経済の持ち直しが追い風になったもよう

中国の大手銀行が直面していた不良債権問題がようやく改善に向かいつつあるのかもしれない。

  中国工商銀行と建設銀行、農業銀行が今週発表した2016年通期決算によると、貸倒引当金が安定的に推移した結果、利益はいずれも市場予想を上回った。

  建設銀と農業銀の不良債権比率は低下、工商銀でも横ばいで推移しており、昨年後半の中国経済の持ち直しによる恩恵を受けたもよう。貸し倒れや利ざやの縮小、住宅ローン融資と理財商品を巡る規制強化への対応を迫られてきた中国の銀行業界にとっては明るい材料だ。

  工商銀の易会満会長は北京で30日開いた記者会見で、「当行の資産の質に安定化や若干の改善の兆しが見え始めた」と説明。「17年の資産の質は昨年よりも良くなると考えている。中国経済が回復する中、銀行にとって外部の事業環境も改善しつつある」と話した。

  証券取引所への届け出によれば、3行合計の16年の貸倒引当金は2622億元(約4兆2600億円)と前年とほぼ変わらず。ブルームバーグ調査のアナリスト予想を200億元余り下回った。景気減速で不良債権比率が上昇し、引当金が14年比で43%増だった15年とは状況が一変した。残る中国銀行は31日に決算を発表する。

原題:Biggest Chinese Banks’ Bad-Loan Challenge May Finally Be Easing(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE