米電力事業持ち株会社サザンのトーマス・ファニング最高経営責任者(CEO)は30日、東芝の米原発子会社ウェスチングハウス(WH)を巡り、「東芝CEOの目を見て」話し、米ジョージア州の原子炉建設プロジェクト完了への「道義的コミットメント」を確認してもらうことが、東京を訪れた一番の目的だと語った。

  ファニングCEOは、WHによる米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用申請から24時間たたないタイミングでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、ジョージア州のボーグル原発に原子炉2基を建設するプロジェクトを完了させる方策で合意を得るため、東芝の綱川智社長と会って「経営者同士」の話し合いを行うために来日したと説明した。

  ファニング氏はボーグル原発のプロジェクトの完了について、東芝とWHが「道義的にコミット」しているとの認識を示す一方、日米のエネルギー・インフラ協力の取り組みで「基礎となるプロジェクト」であり、トランプ大統領が公約した米国内の雇用創出と投資促進につながる「最も素晴らしい実例」だと発言した。

  さらにボーグル原発のプロジェクトを巡り、ペリー・エネルギー長官やロス商務長官を含むトランプ政権の当局者とサザンが協議したことを明らかにし、「米政府にとって戦略的に重大な問題であり、良い結果を得ることが米国にとって重要だ」と述べた。

断念「最も避けるべき」

  スキャナのケビン・マーシュCEOはWHの申請後に行われた投資家との電話会議で、サウスカロライナ州のVCサマー原発2基の建設を続けるとしながらも、あらゆる可能性を探ると述べた。ヘッジファンド運営会社ビジウム・アセット・マネジメントのアシャール・カーン氏がなぜスキャナは建設計画を断念しないのか尋ねたのに対し、マーシュCEOはそれは「最も避けるべき選択肢だ」と答えた。

  VCサマー原発建設計画を断念することは、スキャナが「サウスカロライナ州の60年先までの電力需要に対応する」と州規制当局に対して交わしていた約束を果たさないことになると、マーシュCEOは指摘。全ての可能性を「われわれは検討しなければならない」と述べた。

  東芝の広報担当者、高瀬悠氏は取材への回答を控えた。

原題:Southern CEO Flew to Tokyo Just to Look Toshiba CEO in the Eye(抜粋)

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