韓国の朴槿恵前大統領を逮捕-収賄や職権乱用の容疑

  • 友人と共謀して主要企業から賄賂を得た疑い
  • 前大統領は容疑を否認-3月10日の罷免で訴追免除の特権を失う

韓国のソウル中央地裁は31日、収賄や職権乱用の疑いで検察が請求していた朴槿恵前大統領の逮捕状を発付した。

  同地裁は30日に逮捕状請求の審査を実施。請求を認めた理由として、証拠隠滅の恐れがあることを挙げた。地裁の判断が出るまで検察の事務所で待機していた朴前大統領は、ソウル拘置所に移送された。同拘置所にはサムスン電子の李在鎔副会長と朴前大統領の長年の友人である崔順実被告も勾留されている。

  テキストメッセージで同地裁は、朴前大統領を逮捕する「理由と必要性」があると説明。「主要な嫌疑は立証され、証拠隠滅の懸念があった」とした。

  検察は朴前大統領(65)を起訴するかどうかを19日以内に判断する。朴前大統領は主要企業の幹部に対し、政府からの便宜と引き換えに友人の崔被告が運営する財団に多額の寄付を行うよう圧力をかけた疑いを持たれている。朴前大統領は容疑を否認している。

  27日に検察は朴前大統領の逮捕状を請求。容疑の重大性と証拠隠滅の恐れを理由に挙げた。朴前大統領は、罷免が妥当との判断を憲法裁判所が今月10日に下したことで失職し、訴追免除の大統領特権を失った。21日には14時間にわたって検察の事情聴取を受けていた。

  検察によると、朴前大統領の容疑には崔被告に国家機密を漏らしたことや、サムスングループの事実上のトップである李在鎔被告から賄賂を得るために崔被告と共謀したことが含まれる。崔被告と李被告はいずれも不正を否定している。

  韓国大統領経験者の逮捕は1990年代の全斗煥氏と盧泰愚氏以来。一審で全氏は死刑、盧氏は22年6月の懲役刑を言い渡されたが、いずれもその後、特赦された。

原題:South Korea Ex-Leader Park Arrested Over Bribery Scandal (2)(抜粋)

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