ニューヨーク連銀のダドリー総裁は財政政策が米経済を一段と押し上げ、既に連邦準備制度理事会(FRB)の目標に近づいているインフレ率をあおる可能性があるとの見解を明らかにした。

  同総裁は30日、フロリダ州サラソータでの講演テキストで、「財政政策とその経済活動への寄与の可能性には依然かなりの不確実性があるが、時間の経過とともにより景気刺激的な政策設定に変わりそうだ」と指摘。「この結果、中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしていく可能性があるとみられる」と述べた。

  昨年はダドリー総裁ら当局者が連邦公開市場委員会(FOMC)で、緩慢な世界成長とインフレ期待の低下を根拠にリスクは下振れに傾いているという見解でおおむね一致していた。こうした不均衡が一因となり、昨年は年初時点で4回の利上げが予想されたにもかかわらず、1回の利上げにとどまった。

  ダドリー総裁はサラソータのサウスフロリダ大学での講演で米経済について、「持続可能な長期のペースを上回り、緩やかに成長を続けている」とし、「海外の経済見通しも改善したようだ」と分析した。

  同総裁はFRBのバランスシート維持のための再投資については、再投資を一度に全て停止した場合、長期金利の急上昇を招くとして、「徐々に予測可能な形」で再投資を減らしていくのが望ましいと指摘。「バランスシートの縮小と短期金利引き上げは、金融緩和政策を解除する2つの別個だが関連している方法だ」と述べた上で、「従って、再投資終了へ動き始める時は、適切な短期金利の道筋への影響を検討する必要があるだろう」と説明した。

原題:Fed’s Dudley Says Fiscal Stimulus Outlook Shifts Risks to Upside(抜粋)

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