3月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが対ユーロで上昇、経済統計で景気見通しが改善

  30日のニューヨーク外国為替市場でドルが対ユーロで上昇。2週間ぶり高値をつけた。朝方発表された経済統計で個人消費と企業利益の増加が示された。

  ドルは主要通貨の大半に対して上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は3週間ぶりに週間ベースで上昇する見通しだ。CNBCの朝方の報道を手掛かりにドルは下落していたが、その後下げを埋めた。CNBCが政権内の複数の関係者の情報を基に報じたところによると、トランプ米政権は通貨が過小評価されていると同政権が考える諸国を罰する権限の範囲について調査している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルはユーロに対して0.9%上昇して1ユーロ=1.0674ドル。対円では0.8%高の1ドル=111円92銭。

  ユーロは対英ポンドで下落。一時50日移動平均と200日移動平均を割り込んだことから一部トレーディングモデルの方向性を変えるきっかけになったと、モントリオール銀行の外為戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は話す。同氏は「それでも0.8500ポンドを下抜けるまでは対ポンドでのユーロ売りを続けるだろう」と述べた。

  米商務省が30日に発表した第4四半期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率2.1%増と、改定値の1.9%増から上方修正された。経済で最も大きな部分を占める個人消費は3.5%増と、改定値の3%増から修正。企業利益は前年同期比9.3%増と、2012年以来の大きな伸びとなった。
原題:Dollar Rises to Two-Week High as U.S. Data Buoy Economic Outlook(抜粋)

◎米国株:上昇、米GDPの上方修正に反応-金融や資本財が高い

  30日の米株式相場は上昇。第4四半期の実質国内総生産(GDP)成長率や個人消費のデータに反応した。米金融当局者2人は前日、利上げペースを現行予測より加速させる必要性に言及した。30日はそうした発言を見極めようとする動きも見られた。

  S&P500種は前日比0.3%高の2368.06。金融株が主導した。このままいけば、四半期ベースで6四半期続伸となる。ダウ工業株30種平均はこの日69.17ドル(0.3%)上昇し20728.49ドル。

  S&P500種の業種別11指数では金融株指数が1.2%高。このほか資本財・サービスやエネルギーの指数も上げた。一方で生活必需品や公益事業の指数は下落。

  BMOキャピタル・マー ケッツのストラテジスト、ブライアン・ベルスキ氏はリポートで、「トランプ政権に関連したハネムーン期間は終わりつつあるのかもしれない」と指摘。「市場が政策のレトリックに関連して生じ得る『マイナス要素』とマクロ経済改善や企業の利益成長環境という『プラス要素』に対応する中で、株価は今後数カ月、行きつ戻りつの展開となる可能性が高い」と続けた。

  米商務省が朝方発表した第4四半期の米実質GDP確定値は前期比年率2.1%増と、改定値の1.9%増から上方修正された。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は2%増だった。  

  経済で最も大きな部分を占める個人消費は3.5%増と、改定値の3%増から修正された。
原題:U.S. Stocks Climb With Banks as Bonds Weaken; Europe Shares Gain(抜粋)
原題:U.S. Stocks Climb With Dollar as Treasuries Slip: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Fourth-Quarter Growth Revised Upward to 2.1% on Consumption(抜粋)

◎米国債:反落、GDP上方修正や原油高でインフレ期待強まる

  30日の米国債相場は反落。昨年第4四半期の米実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正されたことや、原油相場の上昇を受けてインフレ期待が高まった。

  欧州債の上昇につれて下げを埋める場面もあったが、GDPの個人消費が3.5%増と、改定値の3%増から修正されたことを手掛かりに、米国債相場は再び下げた。原油先物相場は2週間ぶりに1バレル=50ドルを超えた。クウェート石油相は石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産措置延長について協議していることを明らかにした。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.42%。

  3月のドイツ消費者物価指数(CPI)統計を受けてドイツ国債が上昇。インデックスファンドによる月末特有のデュレーション(平均残存期間)延長が長期平均の2倍余りとなった英国債も高い。

  米国債は31日の取引終了にかけて、月末ないし四半期末、あるいはその両方に絡んだ資金の動きから恩恵を受ける可能性がある。

  ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数を基にしたデュレーション延長幅の見通しは0.07年分と、3月の過去平均である0.05年分よりも長い。第1四半期に債券よりも株式が堅調だったことも、リバランスに絡んだ資金が米国債有利に働くことを示唆している。
原題:Treasuries Fall After 4Q GDP Revised Higher and as Oil Surges(抜粋)

◎NY金:下落、3月の上げを消す-米GDPや企業利益の統計受け

  30日のニューヨーク金先物相場は下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1オンス=1248ドルで終了した。一時は前日比0.9%安の1245.90ドルとなった。

  米GDP:10-12月確定値は年率2.1%増に上方修正-消費が上振れ。

  「この先の米利上げはより積極的なものになるだろう」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏。「金は利益確定の動きに見舞われるだろう」。

  銀先物は下落。パラジウムは上昇、プラチナは値下がり。
原題:Gold Wipes Out March Gain After U.S. GDP, Corporate- Profits Data(抜粋)

◎NY原油:3日続伸、50ドル台-クウェート石油相発言を好感

  30日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が3日続伸。クウェートのマルズーク石油相の発言を受けて石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が減産措置を延長するとの期待が高まり、3週間ぶりの高値に達した。

  USバンクの投資マネジャー、マーク・ワトキンス氏は電話取材に対し、「減産延長の可能性はあるようだ」とし、「OPECとその同盟国を巡る懐疑論はあるが、成功に向かっていることを示唆する兆候が幾つかある」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比84セント(1.70%)高い1バレル=50.35ドルで終了。終値としては3月7日以来の高水準となった。ロンドンICEの北海ブレント5月限は54セント(1%)高い52.96ドルで取引を終えた。ブレント5月限は31日に最終取引を迎える。
原題:Oil Tops $50 as Kuwait Says OPEC in Talks for Meeting Consensus(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、3日続伸-鉱業株と石油ガス株に買い

  30日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数はここ2週間で最長の3日続伸となった。鉱業株と石油・ガス株の上げが目立った。

  ストックス600指数は前日比0.5%高の380.46で終了、月初来上昇率を2.8%に伸ばした。鉱業株指数は1週間ぶり高水準に達したほか、原油高を背景に石油・ガス株が買われた。一部の米金融当局者が現在想定されているよりも多くの利上げが必要になるかもしれないとの見方を示し、米金利見通しを見直す動きが強まった。

  個別銘柄では、スウェーデンの衣料小売り、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が4%安。在庫解消に向け今後3カ月の値下げ幅が前年を上回る可能性があるとの見通しが売り材料視された。

  米ボストン連銀のローゼングレン総裁は29日、景気の過熱を防ぐため、金融当局は年内に計4回利上げする準備を整えるべきだと述べた。
原題:European Stocks Climb for a Third Day as Mining Shares Advance(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が上昇、3月のインフレ率低下-イタリア債は下落

  30日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。3月の独インフレ率が低下したことが支援材料となった。

  イタリア国債は入札後、長期債を中心に下げた。50年債の需要が弱かったことが背景。英国債は買われ、10年債利回りのドイツ国債に対する利回り格差は1bp縮小。
原題:Soft German CPI Underpins Bunds; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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