新興市場好調、株式は「格安」と強気派-ETF空売り圧力で警戒感も

  • リサーチ・アフィリエーツCIOは昨年、新興市場株上昇を予言
  • 元モルガン・スタンレーのスミス氏は引き続き長期的には弱いと予想

今年最初の四半期が終わろうとする今、新興市場の好調さが目立つ。

  新興市場の株式は今年に入りプラス13%のリターン。先進国の倍で、2012年以来の力強い年初スタートだ。現地通貨建ての新興国の債券を測る指数は7.4%上げ、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル債券指数の3倍の上昇率となっている。

  リサーチ・アフィリエーツのクリス・ブライトマン最高投資責任者(CIO)は強気派だ。昨年の助言で新興市場株の上昇を予言していた。今は同氏がさらに強気になれる理由が増えている。新興国経済は景気回復に入りつつあり、トレーディングのモメンタムはポジティブに転じた。

  次のチャートは、モメンタムを示すテク二カル指標である方向性指数が3月に一時的に下降トレンドに入ったものの、その後は再び上昇トレンドに戻ったことを示している。

  同CIOはブルームバーグテレビジョンに対し、「新興市場株を格安で買うことができる。長期的なストーリーはまだ変わっていない」と語った。リサーチ・アフィリエーツはパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やインベスコ、チャールズ・シュワブなどの運用会社に助言サービスを提供している。

  もちろん、こうした見方に懐疑的な向きもいる。エクストラットのジョンポール・スミス氏は弱気派の味方だ。同氏は、モルガン・スタンレー在籍時に1998年のロシア株急落直前に警告を発したことで知られる。

  新興市場株の空売り圧力も今、再び高まっている。上場投資信託(ETF)「iシェアーズMSCIエマージング・マーケット」の値下がりを見越した取引は3月28日時点で32億ドル(約3560億円)と、2014年4月以来の高水準に膨らんでいる。
  
  スミス氏は「今回の力強い値動きは、最終的に絶対的、相対的のいずれの面でもひどい結果となった07-08年、それに09-10年の上昇局面にある程度似ている。高値のタイミングを捉えて多くの利益を出した投資家はいただろうが」と述べた。新興市場に対する長期的な見通しは引き続き弱いとしている。

原題:Bull Run in Emerging Markets Starts to Make Bears Salivate (1)(抜粋)

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