日本の物価連動債の投資家は、世界的にリフレーションが進むというシナリオの蚊帳の外にいる。物価連動債は米国のインフレリンク債や市場の予想よりも低いインフレ実現を示唆している

  ブルームバーグ端末で物価連動債、消費者物価指数(CPI)市場予想とオプション調整済みスプレッド(OAS)を分析する。物価連動債の示す今後10年間のインフレ率は0.5%で、日銀の2%目標や年末にかけての市場予想1%も下回っている。

ブレイクイーブンライン G NEWS4 12167.
ブレイクイーブンライン G NEWS4 12167.

米国、ドイツ、および日本の過去のブレークイーブンインフレ率をグラフにする:

  • コマンドラインに“japan breakeven”と入力、“ブレークイーブン10年 Japan BREAKEVEN BN”を選択する。ショートカットはJYGGBE10 Index GP.
  • グレーのチャートコンテンツをクリック、銘柄ボックスに“US breakeven”を入力して米ブレークイーブン10年 American BREAKEVEN 10 Year”を選択
  • 銘柄ボックスに“German breakeven”と入力、Germany Breakeven 10 Yearを選択。各銘柄の横にある鉛筆アイコンをクリックして色を選択、「領域を塗りつぶし」を実線に変更
  • チャートの上部にあるオプションから「各種ライン等」をクリック、変化幅のアイコンを選択。それぞれのチャートの2016年2月の最低値から現在のレベルまでドラッグしブレークイーブンの変化を表示
  • それぞれの注釈チャート上で右クリックしプロパティ変更から色がチャートと同じになるように編集。このチャートをコピーするにはここをクリック、アクションからコピー保存を選択

  2016年2月中旬に原油価格が底値を付けて以来、米国のブレークイーブンレートは76ベーシスポイント(BP)も上昇した。これはドイツの51BP、日本の35BPに比べてかなり大きい。

  円安が輸入物価を押し上げているにも関わらず、日本のインフレは抑えられている。ブルームバーグの調査によれば、31日発表の2月のCPI(除く生鮮食品)は前年比0.2%の上昇(1月は0.1%)にとどまった。

長期の予想を見るには以下のようにする:

日本経済予測 ECFC JP
日本経済予測 ECFC JP
  • コマンドラインに“economic forecasts”と入力し“ECFC ブルームバーグ調査”を選択する
  • 次に画面左上の国入力欄に“japan”を入れる。ショートカットはECFC JN
  • 物価指数の下にあるコアCPI(前年比%)をクリックして四半期を選択する

  コアCPI予想中央値は、第4四半期に1%に達して2018年も安定している。

デフレ下においても元本プロテクションのついている日本の物価連動国債の分析は:

スプレッド分析 JBI21 Govt YASN
スプレッド分析 JBI21 Govt YASN
  • JBI21 Govtを呼び出し、コマンドラインに“advanced yield”を入力、“YASN仕組債利回り・スプレッド分析”をオートコンプリートから選択。ショートカットはJBI21<Govt>YASN
  • 日本国債の名目債カーブと比較するためディスカウントカーブをI18に変更する

  この機能で用いられている各種カーブとモデルを前提とすると、オプション調整済みスプレッドは名目債カーブに対して7ベーシスポイントとなる。この機能のもうひとつの特徴は、キャップ・フロア・プレミアム欄にデフレフロアオプション価値が計算されることだ。

  ブレークイーブンのトレーダーは日本のインフレーションに対して正しいか、あるいは好機を見逃していることになる。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE