債券下落、オペ運営不透明感が重し-2年入札どうにかこなしたとの声

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  • 日銀、需給逼迫による行き過ぎた金利低下を警戒-バークレイズ
  • 先物8銭安の150円37銭で終了、新発10年債利回り一時0.065%に上昇

債券相場は下落。日本銀行の長期国債買い入れオペをめぐり、需給逼迫(ひっぱく)感の強い中期ゾーンの買い入れ減額に対する警戒感を背景に売り圧力がかかった。

  30日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比横ばいの150円45銭で取引を開始。いったん1銭高の150円46銭を付けた後は軟化し、一時は150円30銭まで下落。その後はやや下げ渋り、結局は8銭安の150円37銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「円債市場の注目は日銀のオペ方針に尽きる。期末でアクティビティが薄い中で、内容を見てから考えたいという意向が主流」と指摘。29日のオペで残存期間3年超5年以下の買い入れが減額されたことについては「需給逼迫による行き過ぎた金利低下を日銀が気にしているのは明確になった」とし、「警戒感は強い」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)上昇の0.055%で寄り付き、一時は0.065%まで上昇。その後は0.06%で推移している。

  2年物の374回債利回りは2.5bp高いマイナス0.23%まで売られた。新発5年物の131回債利回りは一時2bp上昇のマイナス0.125%と、16日以来の高水準を付けている。

  日銀は31日午後5時に当面の長期国債等の買い入れの運営について発表する。29日のオペで減額された3年超5年以下など、需給が逼迫しているゾーンの買い入れ額のレンジ引き下げがあるかどうかが注目されている。

  バークレイズ証の押久保氏は、「29日は1-3年が据え置かれたが、既に3月の同ゾーンの買い入れレンジの下限まで減らされていたためで、4月の運営方針ではレンジの下限自体を下げてくることも十分考えられる」とみる。

2年債入札 

財務省

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  財務省がこの日に実施した2年利付国債の価格競争入札は、最低落札価格が100円60銭と、市場予想の中央値と一致。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.82倍と、前回の3.93倍から低下した一方、小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭3厘と、前回の2銭3厘から縮小した。

  バークレイズ証の押久保氏は、「日銀のオペ運営に不透明感が高まっていた中では、倍率が前回よりは落ちているものの、最低落札価格が市場予想と一致し、どうにかこなしたという感がある」と指摘。「水準的にもマイナス0.2%近くまで調整したということで、妙味が一定程度出た面もある」と話した。

2年利付国債入札結果はこちらをご覧下さい。

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