米地区連銀総裁2人は29日、完全雇用と2%のインフレという目標に向けて前進していることから、利上げのペースを連邦公開市場委員会(FOMC)の現行予測よりも加速させる必要性に言及した。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁は景気過熱の防止で2017年に4回の利上げが必要になり得ると指摘。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、「年内に3回を超える利上げの可能性を排除しない」と述べた。FOMC参加者による3月半ば時点の予想中央値では0.25ポイント利上げが年内3回あると見込まれていた。

  両総裁はFOMC内部で説得力を持ち得ると受け止められている。ローゼングレン総裁は長年低金利政策を支持していたが、昨年後半にスタンスを転換。ウィリアムズ総裁はイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長がサンフランシスコ連銀総裁だった時期に調査責任者を務めていた。

  ローゼングレン総裁はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで「経済情勢はかなり改善している」と述べ、「基本的には当局が望む状況になっており、現時点で潜在成長力よりもはるかに高い成長を当局は求めていない。そうなれば失業率は最終的に持続不可能な水準となり、インフレ率ないし資産価格の上昇に表れてくるだろう」と語った。

  同総裁によれば、FOMCは経済指標を受けて軌道から外れることがなければ、6月と9月、12月に再び行動する準備をすべきだという。同総裁はインタビューで、「景気が望ましい水準より行き過ぎることのないよう、もう少し速いペースで利上げする必要がある。経済はほぼ隔会合での利上げに見合うほど十分に力強く急速に成長している」との認識を示した。

  ローゼングレン総裁は同日早くにボストンでの講演で、「熱過ぎる景気を作らないことが重要だ。景気が過熱すれば一段と速いペースで金融を引き締める必要が生じ、これまでの景気回復を危険にさらしかねない」と警告した。

原題:Two Fed Officials Signal Possible Need for Faster Rate-Hike Path(抜粋)

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