29日のニューヨーク外国為替市場でユーロが下落。一時5週ぶりの大幅安となった。欧州中央銀行(ECB)当局者がハト派的なメッセージを変えることに慎重だとの報道が手掛かりとなったほか、英国が欧州連合(EU)離脱に向けて動き出したことも影響した。

  英国のEU離脱手続き開始を手掛かりにユーロは1通貨を除く主要通貨全てに対して下落した。ECBでは複数の政策当局者が6月より前に政策メッセージを変更することに慎重になっていると、ロイターが匿名の当局者による情報を基に報じた。この報道後にユーロは下げ幅を拡大した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.0766ドル、一時は1.0740ドルまで下げた。ドルは対円で0.1%安の1ドル=111円04銭。

  ロイターによれば、ECBの当局者1人が3月9日のドラギ総裁記者会見のメッセージは拡大解釈されていると述べ、ECBは市場に対して異例の支援策はまだ終了していないことを明確に示すことを望んでいると続けた。

  英ポンドは対ドルで100日移動平均付近で推移。一時は1週間ぶりの安値に落ち込んだ。英国のメイ首相はEU離脱のプロセスを正式に開始した。2年後をめどに離脱を実現させ、最大の貿易相手であるEUとの新たな関係を定義するとともに、数十年に及んだ大陸欧州との政治統合深化の流れに終止符を打つ。

  ブルームバーグ・ドル指数はほぼ変わらず。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁は利上げペースを加速させる必要が生じる可能性を示唆した。

原題:Euro Weakens on ECB Comments as U.K. Triggers Brexit Process(抜粋)

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