29日の米国債相場は反発。ユーロ圏の国債につれて買いが入った。欧州中央銀行(ECB)では複数の政策当局者が6月前に政策メッセージを変更することに慎重になっているとのロイター通信の報道が手掛かりになった。

  ロイターが引用した複数の当局者は債券利回りがこれ以上上昇すれば、ECBにとって問題になると話した。当局者の1人によれば、売りを誘った3月9日のドラギ総裁記者会見のメッセージは拡大解釈されている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.38%。

  米国債はドイツ国債とほぼ同時にこの日の高値を付けた。7年債入札(発行額280億ドル)で最高落札利回りが入札前取引の入札締め切り時点の利回りを小幅ながら下回ったため、米国債は入札後も堅調を維持した。米金融政策当局者2人が利上げペース加速の可能性に言及したものの、相場に大きく響かなかった。

  7年債の最高落札利回りは2.215%。入札前取引の入札締め切り午後1時時点の利回りは2.219%だった。ストーン・アンド・マッカーシーによると、落札利回りが入札前取引の利回りを下回るのは7年債入札としては4回連続。

  間接入札者の落札全体に占める割合は71.17%と、これまでの記録で上位に位置する水準。応札倍率は11月以来の高水準となる2.56倍だった。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は今年3回を超える利上げを排除しない考えを示した。ボストン連銀のローゼングレン総裁は今年全体を通じて隔会合ごとに利上げを実施することを支持し、年4回の利上げを示唆した。シカゴ連銀のエバンス総裁は今年あと1回もしくは2回の利上げを支持した。

原題:Treasuries Gain With European Bonds as ECB Said to Be Cautious(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE