欧州連合(EU)は、ドイツ取引所がロンドン証券取引所グループ(LSE)を140億ドル(約1兆5540億円)で買収する計画を認めない判断を下した。

  EUの行政執行機関である欧州委員会は29日に電子メールで配布した声明で、ドイツ取引所によるLSE買収によって誕生する巨大取引所は債券と現先取引の決済業務を事実上独占することになり、競争が阻害されると説明した。LSEは先月、EUが合併を阻止する見込みだと明らかにしていた。ドイツ取引所は5年前にもNYSEユーロネクストとの合併計画がEUによって阻止されており、拡大計画がまたしても頓挫した形だ。

  欧州委のベステアー委員(競争政策担当)は「競争に関する当局の懸念を打ち消すのに必要な措置を両社が提示しなかったため、欧州委は合併を阻止する判断を下した」と説明した。

  LSEは先月、欧州委が求めた債券電子取引システム運営会社MTSの売却は不可能だとして、EUからの合併承認は得られないとの見通しを示した。MTSを売却できないことでフランスの決済部門売却の実現可能性にも疑問符が付いたと欧州委は指摘した。

原題:EU Blocks Deutsche Boerse’s $14 Billion Takeover of Rival LSE(抜粋)

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