【個別銘柄】関西電は急伸、ニトリHDやソニー高い、大東建は下落

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29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  関西電力(9503):前日比8.2%高の1388.5円。大阪高等裁判所は28日、高浜原子力発電所の運転停止を命じた仮処分について、関西電による不服申し立てを認めた。関西電は運転再開見通しを踏まえ、未定だった2017年3月期経常利益予想を1850億円、期末配当計画を25円と5期ぶりに復配すると発表した。ゴールドマン・サックス証券は、期末配当は同証予想の5円を上回るなどポジティブサプライズと評価。株価の割高感から投資判断は「売り」を継続するが、予想以上の配当がポジティブ材料視される可能性との見方を示した。これをきっかけに東京電力ホールディングス(9501)が4.3%高、四国電力(9507)が3.6%高など電力株が軒並み上昇。

  ニトリホールディングス(9843):6.2%高の1万4080円。2017年2月期営業利益は前の期比17%増の858億円だったと28日発表した。18年2月期営業利益計画は前期比15%増の990億円で、31期連続で増収増益を見込む。野村証券では、短期業績は為替の影響を受けるものの基調は良好、過去最高益の更新が続くと予想。独自商品「Nシリーズ」拡販、都市出店やネット展開、調達・物流改革といった成長基盤の蓄積が進んでいると評価し、投資判断「買い」を継続した。

  ソニー(6758):2.8%高の3704円。ドイツ証券は、目標株価を4100円から4300円に引き上げ、投資判断「買い」を継続した。中期経営計画で掲げる18年3月期営業利益5000億円以上を織り込む局面になると予想。ゲーム事業とデバイス事業が利益をけん引するとみており、18年3月期営業利益予想を5152億円から5239億円、再来期を5554億円から5600億円に増額した。

  大東建託(1878):3.8%安の1万5575円。ドイツ証券は、受注高が第3四半期累計で2.7%の減少に転じたことに言及した上で、5月までは前年の受注レベルが高く、前年比では期待できないと指摘した。完成工事粗利益率の前提を見直し業績予想を修正、目標株価を1 万7500円から1万6300円へ引き下げた。シティ・グループ証券は投資判断を「売り」に引き下げた。

  川崎重工業(7012):2.1%高の349円。CLSAは投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」、目標株価を370円から380円に引き上げた。造船事業のリストラに関する前向きな発表を期待。競合他社と同様にプロジェクトコストの低減が進めば、一段とポジティブになれるとみる。

  日本コロムビア(6791):4.3%高の700円。音楽配信など手掛けるフェイス(4295)が株式交換で完全子会社化すると発表。コロムビア1株にフェイス0.59株を割り当てる。フェイスの28日終値1300円から算出した理論株価は767円で、これにさや寄せする形で買いが集まった。コロムビア株は7月27日付で上場廃止となる見通し。

  アークランドサカモト(9842):4.3%安の1360円。17年2月期営業利益は前の期比0.8%増の88億4200万円だった、と28日発表。従来計画の92億5000万円を4.4%下回った。いちよし経済研究所は、前期営業利益は計画未達で横ばいにとどまり印象はネガティブと評価。主力のホームセンターの既存店増収率が1.4%減に終わり、連結での粗利率も0.1%ポイントの改善にとどまったと指摘した。

  山下医科器械(3022):6.3%安の1724円。17年5月期純損益予想を2億8500万円黒字から2500万円赤字に下方修正する、と28日発表した。医療機器備品や画像診断機器などの売り上げが想定を下回って推移している上、固定資産の減損計上も響く。35円を計画していた期末配当は10円に減額した。前期実績は50円。

  楽天(4755):4%高の1133円。みずほ証券は、28日開催の楽天ペイの戦略説明会を受けて、決済ブランドを楽天ペイに一本化することで消費者にはキャッシュレスや安心安全、加盟店にはスピード決済や新規顧客獲得などの販促効果があると指摘。オフライン消費を取り込み楽天カードなどの利便性向上、キャッシュレスの消費習慣拡大などが期待されるとした。投資判断「買い」を継続。

  日本ゼオン(4205):3.1%高の1298円。ジェフリーズ証券は28日、ディスプレー素材などの売り上げ見通しの引き上げ、17年3月期営業利益予想を305億円から315億円(会社計画280億円)、来期を335億円から380億に増額した。主要国におけるガソリン需要増加から自動車タイヤの交換需要も拡大傾向が続く見通しで、同社の業績に追い風とみる。目標株価は1490円から1620円に変更。

  ヒマラヤ(7514):1.7%安の823円。17年8月期営業利益予想を11億7000万円から前期比41%減の5億8300万円に下方修正すると発表。暖冬・少雪の影響でウインタースポーツ、冬物ウエアなどの販売が不振だったほか、在庫消化のための値下げロスの影響で売上高総利益率も低下した。

  ヨンドシーホールディングス(8008):3.7%高の2571円。17年2月期営業利益は前の期比6%増の65億円前後になったようだと29日付の日本経済新聞朝刊が報じた。アパレル子会社の譲渡が響き減収となったが、不採算店の削減で利益率が改善し6期連続で最高になったようだという。主力のジュエリー事業では、原材料となるプラチナ価格が想定を下回り、仕入れ原価の減少につながったとしている。

  オークネット(3964):29日に東証1部市場に再上場した。初値は公開価格の1100円に対し、18%高の1300円。インターネットを利用した中古車やバイク、花き、ブランド品、デジタル機器のオークション開催と運営など情報流通支援サービス事業を手掛ける。08年10月に事業構造改革を目指し経営陣による自社買収(MBO)で非上場化しており、約8年ぶりの株式上場となる。17年12月期売上高計画は前期比6.8%増の213億円、営業利益は0.1%増の40億4400万円。終値は1235円。

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