ほんの3カ月前から状況が一変した。MSCI中国指数は今年に入り14%上昇。年初来スタートとしては2006年以来の力強さだ。世界の株式相場と比較しても、その好調さは際立つ。同指数は昨年10-12月期に7.1%下落していたが、人民元相場が安定し、世界貿易を巡る懸念が後退する中で、今は投資家の買い意欲が強い。

  一部の香港上場株が荒っぽい値動きとなっているものの、株式市場は再び落ち着きつつあり、本土の買い手からの安定した資金流入がバリュエーション(株価評価)を支えている。アクサ・フラムリントン・アジアの香港責任者マーク・ティンカー氏は、国際的な投資家も中国株に対する見方を近く変えるだろうと予想する。

  海外のファンドはこれまで慎重だったが、同氏によれば、今回の中国株値上がりが見せ掛けでなく、信頼感回復につながる確証が増えている。「安定性があり、企業のファンダメンタルズは良好だ。今の株高は狂乱的なものではない。割高な米国株を保有し、欧州の政治リスクを恐れているグローバルな投資家であれば、なぜ中国株を保有していないのかと自問し始めることになるだろう」と指摘。中国の「経済もしくは通貨が崩壊するとはもはや誰も考えていない」と話した。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのアジア太平洋アセットアロケーション責任者アヤズ・エブラヒム氏(香港在勤)も、「経済が安定している限り」MSCI中国指数は引き続き安いとの見方だ。同社は世界的なベンチマークの配分以上に中国株を保有している。

  MSCI中国株指数を構成する企業の今後1年の利益見通しに基づく同指数の株価収益率(PER)は約12倍と、16年末に比べ11%高くなったが、MSCIオールカントリー世界指数よりはまだ22%安い水準だ。

原題:China Stocks Win Lead Over World in Best Start To Year Since ’06(抜粋)

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