米国債:反落、FRB副議長があと2回の利上げ示唆-起債が活発

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28日の米国債相場は反落。社債発行が再び活発となり、国債の売りが優勢になった。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長の発言が伝わると、下げ幅を拡大した。副議長は経済専門局CNBCで、利上げは年内あと2回という金融当局の予想中央値に賛同すると語った。

  社債発行は前日までの3日間は低調だったが、この日は米国内の7つの発行体が起債。そのうち6つの発行体は10年債ないし30年債あるいはその両方を発行した。欧州国債の多くが上昇し、米国の歳出を巡って議会の動きが不透明なことから米国債は早い段階では上昇する場面もあった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.42%。

  フィッシャー副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値で示された今年あと2回の利上げは「おおむね適切なようだ」と発言。「それは私自身の予測でもある」と語った。

  投資適格級の起債は総額114億ドルとなった。前日は国内発行体による投資適格級の起債はなかった。先週の発行額は240億ドルと、今年2番目の低水準となり、米国債の利回りを圧迫した。

  米国債5年物の入札(発行額340億ドル)では最高落札利回りが1.950%。入札前取引の入札締め切り時点の利回りは1.945%だった。ストーン・アンド・マッカーシーによると、過去7回の5年債入札のうち6回で最高落札利回りが入札前取引の利回りを上回り、需要の弱さを示唆した。

  29日には7年債の入札(280億ドル)が予定されている。

  トランプ政権がヘルスケア法案の下院での採決を断念せざるを得なかったことから、連邦政府機関の運営を続けるのに必要な予算の合意が円滑に成立するのか疑問が生じている。BMOのストラテジストはリポートで、政府機関が閉鎖されれば「米国債には買い材料となり、リスク回避の動きが広がることは間違いない」と指摘した。

原題:Treasuries Fall as Fischer’s Signal Follows Corporate Issuance(抜粋)
Fed’s Fischer Says Two More 2017 Rate Hikes Seem About Right(抜粋)

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