ニューヨーク時間28日の外国為替市場ではドルが高い。10年債利回りの上昇でドルのショートを買い戻す動きが活発になり、3月2日以来の大幅高となった。

  24日に共和党がヘルスケア法案を採決に持ち込むことを断念して以来、トランプ政権が柱とする景気対策の実現が危ぶまれ、市場ではドルと世界経済成長の先行きを見極めようとする動きが続いていた。

  英国が29日に欧州連合(EU)離脱プロセス開始を通告するのを控え、ポンドは下落。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約0.5%上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時15分過ぎ、ドルは対円で111円15銭に上昇。午前中には110円18銭まで下げていたが反転し、111円20銭まで買い進まれた。米国株の上昇に伴いリスク回避の取引が後退した。

  ポンドはこの日の上昇分をすべて消して、対ドルで0.9%安の1.2450ドル。スコットランド議会が英国からの独立を問う住民投票の再実施を支持した後、ポンドはさらに下げる展開。ユーロは対ドルで約0.5%下げ、1ユーロ=1.0814ドル。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値で示された今年あと2回の利上げは「おおむね適切なようだ」と述べた。発言を受けて米国債利回りが一段と上昇し、ドル買いを誘った。

原題:Dollar Rises Most in 4 Weeks, Tracking Gain in Treasury Yields(抜粋)
Fed’s Fischer Says Two More 2017 Rate Hikes Seem About Right (抜粋)

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