3月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル高い、4週ぶり大幅高-国債利回り上昇で買い戻し

  ニューヨーク時間28日の外国為替市場ではドルが高い。10年債利回りの上昇でドルのショートを買い戻す動きが活発になり、3月2日以来の大幅高となった。

  24日に共和党がヘルスケア法案を採決に持ち込むことを断念して以来、トランプ政権が柱とする景気対策の実現が危ぶまれ、市場ではドルと世界経済成長の先行きを見極めようとする動きが続いていた。

  英国が29日に欧州連合(EU)離脱プロセス開始を通告するのを控え、ポンドは下落。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は約0.5%上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時15分過ぎ、ドルは対円で111円15銭に上昇。午前中には110円18銭まで下げていたが反転し、111円20銭まで買い進まれた。米国株の上昇に伴いリスク回避の取引が後退した。

  ポンドはこの日の上昇分をすべて消して、対ドルで0.9%安の1.2450ドル。スコットランド議会が英国からの独立を問う住民投票の再実施を支持した後、ポンドはさらに下げる展開。ユーロは対ドルで約0.5%下げ、1ユーロ=1.0814ドル。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値で示された今年あと2回の利上げは「おおむね適切なようだ」と述べた。発言を受けて米国債利回りが一段と上昇し、ドル買いを誘った。
原題:Dollar Rises Most in 4 Weeks, Tracking Gain in Treasury Yields(抜粋)
Fed’s Fischer Says Two More 2017 Rate Hikes Seem About Right (抜粋)

◎米国株:反発、消費者信頼感指数の上昇で景気を楽観-銀行高い

  28日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数は過去9営業日で2回目の上昇となった。消費者信頼感指数が大きく上昇し、米経済の力強さに対する楽観があらためて広がった。金融株は6週ぶり安値から反発した。

  トランプ大統領が規制緩和に向けた議会との取り組みに苦慮するとの懸念から大きく下げていた銀行株はこの日上昇。朝方発表された3月の消費者信頼感指数が2000年以来の高水準となり、市場の焦点が政策の不確実性から経済データに移った。この日は原油相場の上昇を手掛かりにエネルギー株も買われた。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2358.57。ダウ工業株30種平均は150.52ドル(0.7%)上げて20701.50ドル。ダウ平均は9営業日ぶりの反発となった。

  S&P500種の業種別11指数では、金融株指数が1.4%高と最も上げた。このほかエネルギーや素材も高い。

  CMCマーケッツのチーフ市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏はリポートで、市場では、トランプ氏が税制改革やインフラ支出に関してヘルスケアよりもしっかりした対応を行うということに懐疑的な見方があるものの、「一部では、現時点ではトランプ大統領を疑わしきは罰せずとしたいとの見方もあるようだ」と記した。

  米民間調査機関コンファレンスボードが28日発表した3月の消費者信頼感指数は125.6と、前月の116.1から上昇し、2000年12月以来の高水準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は114だった。   

  米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値で示された今年あと2回の利上げは「おおむね適切なようだ」と述べた。

  フィッシャー副議長は28日に米経済専門局CNBCのインタビューで、「それは私自身の予測でもある」と語った。
原題:U.S. Stocks Climb, Led by Financials as Energy Rallies With Oil(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rebound With Banks as Crude Advances: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Consumer Confidence Unexpectedly Surges to a 16-Year High(抜粋)
原題:Fed’s Fischer Says Two More 2017 Rate Hikes Seem About Right(抜粋)
  

◎米国債:反落、FRB副議長があと2回の利上げ示唆-起債が活発

  28日の米国債相場は反落。社債発行が再び活発となり、国債の売りが優勢になった。フィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長の発言が伝わると、下げ幅を拡大した。副議長は経済専門局CNBCで、利上げは年内あと2回という金融当局の予想中央値に賛同すると語った。

  社債発行は前日までの3日間は低調だったが、この日は米国内の7つの発行体が起債。そのうち6つの発行体は10年債ないし30年債あるいはその両方を発行した。欧州国債の多くが上昇し、米国の歳出を巡って議会の動きが不透明なことから米国債は早い段階では上昇する場面もあった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.42%。

  フィッシャー副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値で示された今年あと2回の利上げは「おおむね適切なようだ」と発言。「それは私自身の予測でもある」と語った。

  投資適格級の起債は総額114億ドルとなった。前日は国内発行体による投資適格級の起債はなかった。先週の発行額は240億ドルと、今年2番目の低水準となり、米国債の利回りを圧迫した。

  米国債5年物の入札(発行額340億ドル)では最高落札利回りが1.950%。入札前取引の入札締め切り時点の利回りは1.945%だった。ストーン・アンド・マッカーシーによると、過去7回の5年債入札のうち6回で最高落札利回りが入札前取引の利回りを上回り、需要の弱さを示唆した。

  29日には7年債の入札(280億ドル)が予定されている。

  トランプ政権がヘルスケア法案の下院での採決を断念せざるを得なかったことから、連邦政府機関の運営を続けるのに必要な予算の合意が円滑に成立するのか疑問が生じている。BMOのストラテジストはリポートで、政府機関が閉鎖されれば「米国債には買い材料となり、リスク回避の動きが広がることは間違いない」と指摘した。
原題:Treasuries Fall as Fischer’s Signal Follows Corporate Issuance(抜粋)
Fed’s Fischer Says Two More 2017 Rate Hikes Seem About Right(抜粋)

◎NY金:終値で1カ月ぶり高値を維持、米政策リスクを意識

  28日のニューヨーク金先物相場は前日の終値と変わらずで、終値では1カ月ぶりの高値。トランプ米大統領の政策実行能力を巡る懸念が続いた。金利見通しに関するFOMC当局者の発言も材料視された。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日と変わらずの1オンス=1258.80ドルで終了。

  「金はリスク回避の動きによって恩恵を受けている」-RJOフューチャーズのシニアマーケットストラテジスト、フランク・コリー氏。「1270ドルに達し、これを上回って終了する力があるなら、もう一段上昇するだろう」。

  銀先物5月限は前日比0.8%高の18.252ドル。プラチナ先物7月限は1.2%安の960.70ドル。パラジウム先物6月限は0.2%安の792.60ドル。
原題:Gold Hangs Onto 1-Month High Amid Perceived Risks to U.S. Agenda(抜粋)

◎NY原油:反発、リビアが供給抑制との報道で買い

  28日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。リビアが国内最大の油田からの供給を減らしていると報じられ、世界的な供給過剰に対する懸念が後退した。

  ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の商品調査責任者、マイク・ウィットナー氏は電話取材に対し、「ここ数カ月リビアの生産は日量60万-70万バレルで推移しており、増加の傾向にある」と指摘。「リビアは非常に質の高い原油の生産国で地中海に面している。製油業者の命綱ではないにしても、(リビアからの)供給はあれば大いに歓迎される」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比64セント(1.34%)高い1バレル=47.37ドルで終了。北海ブレント5月限は58セント高い51.33ドルで取引を終えた。
原題:Crude Rises as Libya Seen Cutting Shipments From Biggest Field(抜粋)

◎欧州株:3日ぶり上昇、米国株高に追随-鉱業株は7日ぶりに反発

  28日の欧州株式相場は3営業日ぶりに上昇。トランプ米大統領の政策実施能力を巡る不透明感を引き金とした米国株の最近の急落が行き過ぎとの見方が広がった。鉱業株は7営業日ぶりに買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.6%高の377.30で終了。原油高を手掛かりに石油・ガス株も値上がりした。自動車株指数は1.6%高と、ここ4営業日で3日目の上げとなった。

  ストックス600指数は月初来では約1.9%上げており、同期間に0.9%下落した米S&P500種株価指数のパフォーマンスを上回る。

  クレディ・スイスのグローバルストラテジスト、アンドルー・ガースウェイト氏によれば、フランス大統領選後は投資家らが欧州株を選好するようになる。今年の欧州成長率は米国と並ぶ可能性があるとみている。
原題:European Stocks Advance as U.S. Peers Halt Three-Day Decline(抜粋)

◎欧州債:イタリア国債が上昇-政治リスク後退でポジション解消の動き

  28日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇した。

  トレーダーらによれば、フランス大統領選挙についての世論調査でマクロン前経済相の支持が高まっていることやイタリア総選挙が先送りされるとの見方から、域内の政治リスクが後退し、イタリアやフランスの国債のショートポジションを解消する動きが続いた。

  イタリア10年債利回りは5bp低下、フランス債利回りは3bp下げた。
原題:Italian Bond Shorts Begin to Unwind; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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