債券下落、日本株反発や円高一服で売りやや優勢-超長期は堅調

  • リスク改善の流れから先物主導でやや売られている-バークレイズ
  • 投資家のポジション軽く、リスクは金利低下方向-パインブリッジ

債券相場は下落。日本株の反発や円高一服で売り圧力がかかった。米トランプ政権の政策運営に対する懸念を背景としたリスク回避の動きが緩和している。

  28日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比4銭安の150円43銭で取引を開始。一時150円38銭まで切り下げた。午後は150円46銭まで下げ幅を縮める場面もあったが、結局は2銭安の150円45銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「アジア時間は株高・円安方向で、一気にリスクオフが加速する展開にはなっていない」と指摘。「期末を控えて動意に欠ける中で、リスク改善の流れから先物主導でやや売られている」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)上昇の0.06%で寄り付き、一時は0.065%まで売られる場面もあった。その後は寄り付きの水準に戻している。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「新年度入り早々に10年債の入札を控えて、売られやすいタイミング」とし、「10年ゾーンに関しては安くしたいとの思惑が働きやすい」と言う。

  この日の東京株式相場は反発。日経平均株価は1.1%高の1万9202円87銭で取引を終えた。外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=110円台後半で推移。前日に付けた昨年11月以来の円高値110円11銭からは円が水準を切り下げている。

  財務省が残存期間5年超-15.5年以下の国債を対象にこの日に実施した流動性入札の結果は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が2.97倍と、前回の同ゾーンの入札から低下した。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧ください。
  

超長期債が堅調

  一方、超長期債は堅調。新発20年物の160回債利回りは1bp低い0.625%で推移。新発30年物54回債利回りは1.5bp低い0.82%、新発40年物の9回債利回りは一時1bp低い1.015%まで買われている。

  パインブリッジの松川氏は、原油など商品市況の下落で、インフレ見通しに不透明感もあり、「超長期セクターにはバリューが出てきていると思われ、カーブはフラット化している。基本的に投資家のポジションは軽く、リスクは金利低下方向」と説明した。

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