スイスの銀行2位クレディ・スイス・グループのティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は28日、同行のリストラ努力が「大きく前進」した結果、スイス銀行部門の新規株式公開(IPO)という長年の計画以外にも資本調達の別の選択肢を検討できる十分な余裕が生まれたと語った。

  ティアムCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、過去1年の進展には、住宅ローン担保証券の販売を巡る米司法省の調査決着や自己資本比率の上昇、19億ドル(約2100億円)の経費節減が含まれると発言。追加の人員削減を今年と来年も行うとしながらも、最悪期は脱した可能性を示唆した。

  今回の発言は、最大40億スイス・フラン(約4500億円)の資本不足を穴埋めする選択肢の拡大について、クレディ・スイスの決定をうかがい知るヒントを与えるものだ。事情に詳しい複数の関係者が先週語ったところでは、同行はスイス部門のIPOに代わる30億スイス・フラン余りの増資を検討しているという。

  ティアムCEOは「IPOは資本補強手段であり、それについては2月に明らかにした。非常に多くの進展があったため、他の選択肢も今や検討可能だ」と説明。取締役会が検討している具体案の詳細には言及せず、投資銀行とも協議していないと述べる一方、「市場が答えを求めていることは承知している。われわれは懸命に取り組んでおり、いずれ極めて明確な答えを出すつもりだ」と言明した。

  同CEOはクレディ・スイスが昨年、約20億スイス・フランのコストを削減した後、今年は恐らくさらに10億スイス・フラン、来年は10億スイス・フランを若干下回るコスト削減を行うだろうと説明した。

原題:Credit Suisse Progress Buys Swiss Bank Room on Capital (Correct) (抜粋)

(最終段落の人員削減部分をコスト削減に訂正します.)
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