屋内スキー場付き巨大モールがオープン-エジプト経済の順調回復示す

満車の駐車場を通り抜け、屋内スキー場併設の7億ドル(約770億円)の新ショッピングセンター、「モール・オブ・エジプト」に向かって進むと、ここ数年危機に陥っていたエジプト経済が本当に順調に回復していることが簡単に見て取れる。

  実は、エジプト最大のショッピングセンター、モール・オブ・エジプトがオープンしたのは、エジプト通貨ポンド急落による物価上昇が家計の購買力を直撃した後だ。深刻なドル不足緩和に向けた通貨規制撤廃の決定を受け、ポンドは50%下落した。

  しかし、同モールの開発業者であるマジッド・アル・フッタイムなどの企業は撤退を検討するどころか、アラブ世界で最高の人口を持つエジプトへの投資を大幅に増やしている。これらの企業が最も回復力の強い資産と考えているのがエジプトの消費者だ。

  マジッド・アル・フッタイムのアラン・ベジャ二最高経営責任者(CEO)はカイロでのインタビューで、「私は可処分所得の減少を心配していない」と指摘。「過去と比べれば、現在の状況は明るく見えてくる」と語る。

  マジッド・アル・フッタイムは6億ドルを投資し、カイロで新たな巨大モールを建設するほか、5倍の大きさのショッピングセンターも建てる方針だと同CEOは述べた。

  同CEOだけではない。スイスのネスレやトルコのBIMなど小売企業やメーカーも、エジプトで事業を拡大する方針だ。サウジの不動産開発会社ファワズ・アルホケイル・グループの「モール・オブ・アラビア」は、モール・オブ・エジプトからほんの数キロメートル離れたところに建っているが、同社は今後3年間で80億エジプト・ポンド(約485億円)を投じ、ショッピングセンター3カ所を建設する計画だ。

原題:Desert Ski Slopes Lay Path for Egypt’s Consumer-Led Revival (1)(抜粋)

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