インドではコンドームよりジーンズを買う方が簡単だ。少なくとも英レキットベンキーザー(RB)グループはこうした見立てから、「デュレックス」ブランドの新シリーズを展開する。

  産児制限の需要が満たされず、プライバシーの概念も薄く、店頭でのコンドーム購入がためらわれるインドでは、エイズウイルス(HIV)の感染拡大も大きな問題となっている。RBのデュレックス・インド部門は24日発売した「ジーンズ」シリーズでこうした状況に一石を投じたい考えだ。

コンドーム
コンドーム
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  25ルピー(約43円)の新製品は、デニムのジーンズに縫い込まれているレザーのバッジに似せたパッケージだ。薬局の店頭カウンターに置かれる容器に入れられ販売されている。性について保守的なインドで、消費者がコンドームを気兼ねなく買えるようにしようとパッケージを見直した。

  同部門のマネジングディレクター、ロヒト・ジンダル氏は電話インタビューで、「デュレックス・ジーンズを買うのが、格好いいと捉えられることになるはずだ。セックスとコンドームを巡る状況をノーマルなものにすることを狙い、パッケージ全体が作られている」と述べた。

  人口協議会(ニューデリー)のサングラム・キショル・パテル上級研究員とタタ社会科学研究所(ムンバイ)の研究員が昨年まとめた研究報告では、インドではコンドームは不名誉なレッテルを貼られる話題であり、その普及活動とオープンなディスカッションは不適切だと考えられている。

  ジンダル氏は「コンドーム購入が不名誉だと感じられるインドで、利用を促す良い機会だ」と話した。

  インドの国家家族計画プログラムは1960年代後半に避妊法としてコンドームを紹介。その後も性病予防に有効だとして推奨を続けている。だが国連のデータによれば、インドでは長期的な男性との配偶者関係にある15-49歳女性のうち、避妊法として男性用コンドームを選択するのはわずか6%しかいない。日本では46%、中国では8.3%となっている。

原題:Condom Brand Durex Turns to Jeans for Countering India Taboo (1)(抜粋)

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