27日の米国債相場は続伸。米下院が前週末にヘルスケア法案の可決に失敗したことから、トランプ政権が減税などの政策を推進する能力に疑問が強まっている。

  利回りは強い抵抗線と考えられている水準に近づいた後、下げ幅を縮小した。中長期債の入札が始まったが、ミシュラー・フィナンシャル・グループのトレーダー、グレン・カペロ氏によると、前週にヘルスケア改革法案の行方に注目が集まったため、市場では入札への準備が遅れている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.38%。昨年9月以降で初めて100日移動平均を下回った。

  カペロ氏によれば、最近は米国のリアルマネー系の投資家が売り手に回っている一方、欧州勢は高利回りを求めて買いを入れている。

  原油や株式などリスク資産の安定やドイツ国債の伸び悩みも、米国債相場の上げ幅縮小に影響した。

  2年債入札では最高落札利回りは1.261%。入札前取引の入札締め切り時点の利回りは1.260%だった。間接入札者の落札全体に占める割合は53.6%と、2016年2月以来の高水準だった。ただ、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札の割合が10.8%に低下したため、プライマリーディーラーの比率は35.7%に上昇した。

  28日には5年債(発行額340億ドル)、29日には7年債(同280億ドル)の入札が予定されている。今週はインデックスファンドによる月末特有の保有債券のデュレーション(残存期間)拡大に伴い、利回りは一段とフラット化する可能性がある。

原題:Treasuries Higher as Expectations for Fiscal Stimulus Fade(抜粋)

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