ヘッジファンド、究極のトレーダー脳に接近か-AI技術の深層学習

ヘッジファンドは何年も前から、コンピューターにトレーダーと同じように思考させようと取り組んできた。これまでに何度も新たな時代の始まりと期待されては肩すかしにあっているが、ようやくヒトの脳のようにニューラルネットワーク(ニューロン間の接続)に基づく「ディープラーニング(深層学習)」という人工知能(AI)技術に期待が集まっている。

  事情に詳しい関係者によると、ワールドクオント社はこの技術を小規模なトレーディングに活用している。英マン・グループのマンAHLも近く、これを使った投資を開始する可能性があり、ウィントンとトゥー・シグマも検討している。

  クオンツ投資会社は、機械学習の一種であるディープラーニングが金融の世界でのテクノロジー軍拡競争を闘う鍵になると考えている。その考えが正しければ、ニューラルネットワークが金融の世界を変え、人は機械と競い合うことになり、昔ながらの投資の仕事は失われるかもしれない。ただ、研究者たちは過剰な期待をかき立てないよう注意している。かつての期待と失望を踏まえ、これは一つの可能性にすぎないとの位置づけだ。

  ロンドンで315億ドル(約3兆4800億円)規模のクオンツを扱うウィントンはニューラルネットワークについて、「1990年代に流行した後に失敗したことを考えると『深層学習』が投資における一般的な問題を解決するとは考えにくい」としている。

原題:Hedge Fund Quants Close In on Designing Ultimate Trader’s Brain(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE