中国で背伸びして購入したマイホームが消費の重しに-外食も控える

  • 住宅ローン返済や頭金で大都市の消費支出は抑制傾向
  • 北京と上海の2016年の小売売上高は低い伸び、不動産は20%超上昇

リ・チンレイさん夫妻は昨年12月、北京の西部に114平方メートルの住宅を購入した。住宅ローンで550万元(約8800万円)、家族や友人からも100万元余りを借りた。

  その後、夫婦は徹底した緊縮モードに入った。

  旅行の予定は棚上げとなり、高価でないレストランでさえ外食はもはやぜいたくだとして、めっきり機会が減った。銀行の管理職であるリさん(34)は「以前はよくタクシーを使っていた。今は節約のためにバスなどに乗ることが多くなった」と話す。「ある晩、妻が新しい服を持っていないとこぼしながら衣装だんすを整理していた。その後に彼女はこう言った。『でも構わない。私たちはお金の管理をしっかりとしなければならないから』と」。

  過熱した中国住宅市場は銀行セクターへのリスクにとどまらない。経済成長の足かせとなる可能性もある。可処分所得のさらに多くが月々の住宅ローン返済に回されるほか、銀行が住宅ローンを提供する上で求める通常30-35%の頭金を工面する必要があるからだ。

  中国が消費主導型経済への転換を進めている中で、リさんのような新たに住宅を保有するようになった人は必要不可欠でない支出を絞った状態を続けている。

  こうした傾向は不動産市場が過熱状態にある北京や上海のような大都市で既に明らかになっている可能性がある。北京と上海の小売売上高は2016年、ここ数年にはない低い伸びにとどまったが、一方で不動産価格は前年比20%余り上昇した。

原題:Stretched China Homeowners Weigh On Retail Sales in Cities (1)(抜粋)

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