26日投開票のドイツのザールラント州議会選挙で、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が大差で勝利した。同選挙は今年9月の独連邦議会選挙を占う最初の前哨戦と位置付けられていたが、CDUと政権第1党の座を争う社会民主党(SPD)にとって厳しい結果となった。

  テレビ局ARDとZDFの投票終了後の予測によると、CDUの得票率は40%強、SPDは約30%。反資本主義の左派党が3位で12-13%、反移民を掲げる政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は約6%。

  国政レベルでは、SPDはメルケル首相に対抗する首相候補にマルティン・シュルツ氏を指名した後、世論調査でCDUとの差を縮めていたが、同州の結果は新党首に就任したシュルツ氏にとって打撃となる。

  シュルツ氏はベルリンの党本部で記者団に対し、「CDUはザールラント州で圧倒的に勝利した。この事実は覆い隠しようがない」と語った。

  SPD指導部は、ザールラント州で左派党との連立の可能性を残していたことが恐らく支持を減らした原因だと認めた。メルケル首相や同州首相がこの点を取り上げて批判していたからだ。

  政治リスク助言を手掛けるオープンシティーズ(パリ)のパートナー、ファムケ・クランムラー氏は電子メールで、「国政でのSPDはこの点に注意して学ぶ必要がある。SPDが左派党と連立の可能性を示唆したことで恐らく有権者は警戒したのだろう」と説明した。

原題:Merkel Party’s Victory in German State Vote Blunts Rival’s Surge(抜粋)

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