欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為(24日):ドル下落、ヘルスケア法案採決中止-対円は上昇

  24日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が値下がり。ただ終盤に大きく下げを縮めた。米下院共和党は、この日予定していたヘルスケア法案の採決を断念した。

  米下院共和党は24日、トランプ大統領の指示を受けて医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の採決を中止した。大統領は前日、議席を失いたくないなら法案を支持せよと共和党議員に迫っていたが、最新の法案に反対する共和党議員の数は減るどころか増えていた。

  共和党首脳部の側近によると、ライアン下院議長は採決予定時刻の間際にトランプ大統領から電話で要請を受け、採決中止とした。

  ユーロは値上がり。域内の総合購買担当者指数(PMI)速報値が市場予想に反して上昇したことを受けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。週間でもマイナスとなり、これで2週連続での下げとなった。

  ドルは対円では0.4%高の1ドル=111円34銭。午後は一時軟調な展開となっていたが、下院共和党による法案採決の断念を受けてショートカバーが入った。

  ドルは対ユーロでは0.1%下げて1ユーロ=1.0798ドル。

  この日は薄商いの中、ユーロは午前中、1ユーロ=1.0800ドル前後での推移が続いた。その後、ヘルスケア法案の採決が遅れる可能性があるとの見方を背景に、一時この日の高値に上昇する場面があった。
原題:Dollar Drops to Fresh Low on Uncertainty About Health-Care Vote(抜粋)
原題:USD/JPY Climbs Past 111.20; Short Covering on Health Vote Halt(抜粋)
原題:GOP Cancels Health-Care Vote at Trump Request as Lawmakers Balk(抜粋)

◎米国株:小幅安、ヘルスケア法案を断念も税制改革に期待

  24日の米国株式相場は小幅安。米下院共和党はヘルスケア法案への支持が十分に集まらなかったために採決を断念したものの、相場は下げ渋る展開となった。ワシントン・ポストによると、トランプ大統領は今後、税制改革に注力していく方針だ。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2343.98で終了。ダウ工業株30種平均は59.86ドル(0.3%)安の20596.72ドルで終えた。

  エバーコアISIのテリー・ヘインズ氏は「トランプ大統領と議会はこれから経済成長策の方に軸足を移すと見込まれる。その中核は税制改革だ」とリポートで指摘。「税制改革は早ければ8月までに終了する可能性があると当社では引き続き考えており、これは意欲的な行程表だが、ムニューシン財務長官がこの日朝に公に確認したものだ」と続けた。

  米下院共和党はこの日、トランプ大統領の指示を受けて医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の採決を中止した。大統領は前日、議席を失いたくないなら法案を支持せよと共和党議員に迫っていたが、最新の法案に反対する共和党議員の数は減るどころか増えていた。

  公益株が大きく値上がり。テクノロジー株は朝方の相場上昇を主導していたが、ほぼ変わらずで引けた。マイクロン・テクノロジーは7%高。

  S&P500種は週間ベースでは大統領選以降で最大の下げとなった。銀行株は週間で3.8%安と、昨年1月以来の大幅下落。ただ、この日の下げは限定された。トランプ大統領は税制改革に焦点を移す意向だと米紙ワシントン・ポストに示唆した。ヘルスケア株は週間で1.3%安。

  米商務省の発表によると、2月の耐久財受注額は前月比1.7%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.4%増だった。前月は2.3%増に上方修正された。
原題:U.S. Stocks Shrug Off Health Care Morass, Focus on Tax Bets (3)(抜粋)、U.S. Stocks Little Changed After Wild Ride on Health Vote Tumult(抜粋)、Stocks Fall, Bonds Rise as Health Vote Pulled: Markets Wra(抜粋)

◎米国債:上昇、下院共和党がヘルスケア法案の採決断念

 24日の米国債は上昇。米共和党は医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の採決を中止した。これを受け、減税含めたトランプ政権の財政政策の見通しに不透明感が広がった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.41%。ここ3日間はヘルスケア法案の動きが主な材料だった。ヘルスケア法案の採決は当初、23日予定されていたが翌日延期された。それでも可決に必要な票を集めることはできなかった。

  下院共和党はトランプ大統領の指示を受けて医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の採決を中止した。大統領は前日、議席を失いたくないなら法案を支持せよと共和党議員に迫っていたが、最新の法案に反対する共和党議員の数は減るどころか増えていた。

  共和党首脳部の側近によると、ライアン下院議長は採決予定時刻の間際にトランプ大統領から電話で要請を受け、採決中止とした。

  10年債利回りは3日連続で50日と100日移動平均のレンジ内で推移している。30年債利回りは昨年10月以降で初めて100日移動平均を下回って取引を終了した。

  スペイン債など欧州債が総じて上昇したことも米国債の支援材料となった。  
原題:Treasuries Rise as Health-Care Bill Faces Uncertain Outcome(抜粋)
GOP Cancels Health-Care Vote at Trump Request as Lawmakers Balk(抜粋)

◎NY金:小反発、週間では2週連続高-パラジウム2年ぶり高値

  24日のニューヨーク金先物相場は小反発。週間ベースでは2週連続の上昇となった。トランプ米大統領の政策をめぐる不透明感が強いほか、年内の利上げ見通しに関するFOMC当
局者の発言も材料視された。パラジウムは2年ぶり高値をつけた。

  • ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.1%高の1オンス=1251.70ドル。週間では1.7%上昇
  • 「ヘルスケア法案採決の予想外の延期で、トランプ氏が約束した経済政策を推し進める同氏の能力をめぐる疑念が高まる」-オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)のエコノミスト、バーナバス・ガン氏
  • 銀先物は上昇、プラチナとパラジウムも値上がり

原題:Gold Posts Second Weekly Gain as Palladium Touches 2-Year High(抜粋)

◎NY原油:反発、米在庫増嫌気で今週は1.7%の下げ

  24日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。ただ記録的な米在庫水準が明らかとなる中で、週間では1.7%の下げを記録した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国は週末にクウェートで減産問題を協議する。

  トータス・キャピタル・アドバイザーズのマネジングディレクター兼ポートフォリオマネジャー、ロブ・サメル氏は「50ドル割れは弱気を意味する。40ドル台にとどまれば、OPECが減産を延長する確率は高くなる」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比27セント(0.57%)高い1バレル=47.97ドルで終了。北海ブレント5月限は24セント高い50.80ドルと、前日つけた11月30日以来の安値から反発したが、週間では1.9%安。
原題:Oil Drops for Week on U.S. Supplies Before OPEC, Allies Meet(抜粋)

◎欧州株:下落、石油・ガス株に売り-週間ベースの下げ幅拡大

  24日の欧州株式相場は下落。ここ5日で4回目の下げとなり、週間での下げ幅が拡大した。わずか1週間前に付けた1年3カ月ぶり高値からますます遠ざかった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%安の376.51で終了。業種別19指数のうち12指数が値下がり。石油・ガス指数の下げ幅が最も大きかった。ストックス600指数は週間ベースでは0.5%下落。トランプ米大統領当選以来、市場が織り込んできた景気支援策の実現性に疑問が生じたことが背景にある。

  米共和党指導部がヘルスケア法案で可決に十分な票を得られたか確信できないと発言したことにも、欧州株は反応した。法案を可決できるか不透明なため、共和党指導部は前日予定していた採決を先送りした。
原題:European Stocks Post Weekly Decline as Risk Aversion Reigns
(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が上昇-ECBの長期オペ絡みのキャリー取引で

  24日の欧州債市場ではユーロ圏の周辺国債が上昇し、中核国のパフ
ォーマンスを上回った。欧州中央銀行(ECB)が前日実施した最後の
条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)に絡むキャリー取引が
追い風となった。

  スペイン10年債は大幅上昇。最近のスペイン国債の利回り曲線ステ
ィープ化で超長期債にキャリー取引の資金が流れ込んだとの見方が広が
った。短期債にも資金が流入したものの、スペイン5年債が利益確定の
売りに一時押されるなどまちまちとなった。

  ポルトガル債も堅調で、10年債利回りは約6bp低下。フランス国
債は他の中核国債を上回るパフォーマンスで、全年限で利回り格差は約
3bp縮小。トレーダーによれば、国内投資家の買いが超長期債を押し
上げたが、日本の会計年度末を控えアジアからの需要は後退した。

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原題:Peripherals Receive Continued TLTRO-II Boost; End-of-Day Curves
(抜粋)

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