イタリア政府は、アリタリア航空の資金が数週間以内に枯渇する恐れがあることから、同社への緊急支援を検討している。事情に詳しい複数の関係者によれば、株主と債権団は雇用削減で労働組合が合意しないまま新たな救済策に資金を拠出することに消極的だ。

  協議が非公開であることを理由に匿名で発言した関係者によると、経済財務省は4億ユーロ(約480億円)相当のいわゆる偶発資本の一部として、預託貸付公庫(CDP)に政府保証を見返りに2億ユーロ拠出するよう圧力をかけている。

  アリタリアの株式49%を保有するエティハド航空は残り2億ユーロを負担する用意があると、関係者は語った。3月15日に打ち出した5カ年のリストラ計画がその他の株主から支持を得られなかったり、アリタリアが業績目標を達成できなかったりした場合、この偶発資本の資金を活用することが可能になる。

  過去2年間で合計6億ユーロ余りの赤字を計上したアリタリアに対し、ウニクレディトやインテーザ・サンパオロなどの債権団は昨年12月に実行可能なコスト削減案を60日以内にまとめるよう要求。アリタリア取締役会は今月15日、2019年までにコストを10億ユーロ削減し、黒字化させる事業計画を承認した。この計画に基づくと正社員と臨時従業員合わせて最大2000人が職を失うことになるため、労組はこれを不服として今後数週間にストを実施する見通しだ。

  経済財務省と経済振興省、アリタリア、ウニクレディト、インテーザ、CDPの関係者らはいずれもコメントを控えた。エティハドの広報担当からもコメントは得られていない。

原題:Italy Said to Mull Alitalia Financing to Avoid Cash Crunch(抜粋)

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