ユーロ圏の製造業とサービス業を合わせた経済活動は3月に、ほぼ6年ぶり高ペースで拡大した。景気加速が堅調な雇用創出と物価上昇圧力の高まりにつながっている。

  IHSマークイットが24日発表した3月のユーロ圏総合購買担当者 指数(PMI)速報値は56.7と、2月の56.0から上昇した。エコノミスト調査では55.8への低下が見込まれていた。3月の指数に基づくと1-3月(第1四半期)の経済成長率は0.6%となる。雇用者数は2007年7月以来の大幅増で、採用はサービス業と製造業の両方で増えている。PMIは50を上回ると活動拡大を、下回れば 縮小を示す。

  景気回復の裾野の広がりで、ユーロ圏はこれまでのところ、英国の欧州連合(EU)離脱決定や米通商政策、域内数カ国での選挙をめぐる不透明の影響を免れている。勢いが強まり、原油主導のインフレ回復が堅固になるに伴い、欧州中央銀行(ECB)に異例の刺激策からの脱却模索を迫る圧力が増している。次回政策決定会合は4月27日。

  マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏 は、「期末に向けての成長加速に加え新規事業のトレンド改善と採用意欲の高まりは、成長の勢いが4-6月(第2四半期)入り後も維持されることを示唆している」と分析。「PMIと物価指標は、通常ならECBの引き締めを伴いそうな領域に十分に入っている」とし、「成長加速が続きインフレが想定以上に定着した場合、ECBが後手に回る恐れがあるとの観測が強まる可能性がある」とつけ加えた。

  3月のユーロ圏製造業PMI速報値は56.2と、2月の55.4を上回った。サービス業PMI速報値は56.5で、前月の55.5から上昇。いずれの指数も5年11カ月ぶりの高水準に達した。

原題:Euro-Area Economic Momentum Bodes Well for Wage Growth and Jobs(抜粋)

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