ロックバンド「トゥール」もいよいよストリーミングと和睦か-関係者

  • 10年以上ぶりのアルバムのリリース予定が協議を加速か
  • ビートルズやプリンスに続き、業界の潮流を受け入れる

米国のロックバンド「トゥール(Tool)」は、最後のアルバムから10年以上となる最新アルバムのリリースに間に合うタイミングで、音楽ストリーミング・サービスに楽曲を提供する方向で協議している。音楽業界のデジタル化に抵抗する大きな存在がまた1つ姿を消しそうだ。

アップルのストリーミングサービス

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  交渉が非公開であることから匿名を条件に複数の関係者が明らかにしたところによると、トゥールのメンバーは、スポティファイやアップルなど有力な配信サービス各社と、同バンドの楽曲に最適なリリース方法について協議を続けている。リードボーカルのメイナード・ジェームス・キーナンにコメントを求める取材を試みたが返答はない。配信サービス各社もコメントを控えた。

  1990年代に「ソバー」や「プリズン・セックス」などをヒットさせた4人組ハードロック・バンドは、ほとんどのストリーミング・サービスで楽曲を聴くことができない数少ない音楽アーティストの1つ。

  スポティファイや類似の配信サービスからの安定した収入は、いまだにインターネット利用による痛手を引きずる音楽業界にとって重要になっている。

  数年前にビートルズが、今年2月にはプリンスの著作権管理会社が配信サービスによる楽曲の提供を認めた。テイラー・スウィフトはスポティファイに一部の楽曲を提供していないが、アップルミュージックなど有料サービスの利用者は全曲を聴くことができる。

  トゥールの新アルバム発売日は未定。同バンドのウェブサイトは、キーナンがスタジオでレコーディングに入っていると伝え、ファンの期待が高まっている。

  トゥールは、ロサンゼルスに移り住んだ4人が90年代前半に結成。スタジオ録音のアルバム4作は全て全米で100万枚を超える販売枚数を達成したプラチナディスクに認定され、2曲がグラミー賞のメタル部門を受賞した。

原題:Tool Said to Be Latest Musical Act to Make Peace With Streaming(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE