【個別銘柄】東芝が大幅高、大林組や北越紀州紙高い、野村不HD下落

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24日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東芝(6502):前日比7.6%高の223円。旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが東芝株を買い増し、発行済み株式数の8.14%を保有する筆頭株主になっていたことが23日に判明した。日本アジア証券の清水三津雄エクイティ・ストラテジストは、エフィッシモは東芝に価値があり、その価値に比べると割安と思い投資したということだと指摘したうえで、思惑買いを誘っているとの見方を示した。

  大林組(1802):3.4%高の1067円。2017年3月期営業利益見通しを1140億円から前期比24%増の1320億円に上方修正すると24日正午に発表。国内工事の採算が改善、完成工事利益率は12.8%と従来見通しの11.1%より向上したもよう。期末配当予想も1株9円から同19円に引き上げ。年間配当は28円と前期実績18円から10円の増配となる。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):6.6%高の1140円。中国で電気自動車(EV)向け半導体を拡販すると24日付の日刊工業新聞が報道した。高性能のモーター制御用半導体を売り込み、現地で累計100億円規模の受注を獲得しているという。また、米半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーが23日に発表した第3四半期の1株利益見通しは予想から上振れ、株価が時間外で大幅高となったことも支援材料。

  北越紀州製紙(3865):4.5%高の797円。17年3月期営業利益は前期比19%増の110億円前後と、従来計画105億円を上回る見通しと24日付の日本経済新聞朝刊が報道。前期買収したカナダの紙パルプ会社など海外事業が好調に推移し、洋紙需要の低迷する国内事業を補ったという。ブルームバーグによるアナリスト5人の予想平均は会社計画と同じ105億円だった。

  TASAKI(7968):経営陣が参加する自社買収(MBO)を実施し、非上場化すると日経新聞電子版が24日午後に報道。買い付け価格は足元の株価より3割程度上乗せするとみられる、と伝えた。報道を受けて、東証は午後1時33分から同社株の売買を停止し、そのまま終了。売買停止直前の株価は12%高の1735円だった。

  王子ホールディングス(3861):4%高の549円。メリルリンチ日本証券は23日の紙・パルプセクターのリポートで、印刷用紙値上げの発表で用紙メーカー株が上昇する中、事業構造転換の進展している王子が相対的に優位との見方を示す。目標株価を520円から580円に引き上げた。

  クックパッド(2193):6.2%高の989円。新役員体制を23日に発表し、前社長の穐田誉輝氏は退任した。いちよし経済研究所の納博司アナリストは、体制が固まり、悪材料出尽くしとみられていると指摘。クックパドには16年に創業者と経営陣の対立が表面化した経緯がある。

  野村不動産ホールディングス(3231):1.2%安の1879円。メリルリンチ日本証券は23日、新規に投資判断を「アンダーパフォーム」、目標株価を1720円と設定した。住宅分譲、収益不動産開発の利益率低下で中期経営計画の数値目標(19年3月期営業利益で850億円)が引き下げられる懸念があると指摘。賃貸収入の約20%をしめる東芝へのエクスポージャーもダウンサイドリスクになり得るとした。

  日本エアーテック(6291):150円(21%)高の855円ストップ高。調合時に飛び散った抗がん剤を無害にする作業台を4月末に発売する、と24日付の日経産業新聞が報道、高濃度オゾンで分解、価格は通常の3倍だが、世界で初めての設備としている。

  新日本電工(5563):5.6%高の338円。岩井コスモ証券は23日付で投資判断を「A(アウトパフォーム)」、目標株価を420円と設定し、調査を開始した。合金鉄市況上昇や円安を背景に収益モメンタムの改善が本格化すると指摘。17年12月期営業利益は前期比4.1倍の70億円と会社計画35億円の2倍になると見込んだ。

  オリエンタルランド(4661):2.6%高の6440円。東京ディズニーシー(TDS)のクマのキャラクター「ダッフィー」の新しい友達にうさぎの「ステラ・ルー」が登場し、30日からグッズを販売すると発表した。メリルリンチ日本証券では、友達キャラクターは「ジェラトーニ」以来2年9カ月ぶりで、物販への売り上げ貢献やTDSの新たな来店動機につながるとの見方を示した。また、1-3月期の入園客数は前年比4-5%増と復調を想定、17年3月期では3020万人と前年比横ばいだが、4年連続で3000万人超になるとみている。投資判断「買い」、目標株価7500円を維持。

  エボラブルアジア(6191):11%高の2821円。同社のベトナム法人が電通(4324)とジョイントベンチャー「電通テクノキャンプ」を設立、4月1日から営業を開始すると24日朝に発表した。エボアジアは、航空券予約サイトの「空旅.com」を運営する。

  キャリアリンク(6070):4.3%安の672円。17年2月期営業利益は9億9700万円にとどまり、従来計画を11%下回ったもようと23日に発表。官公庁向けの新規スポット案件で想定を超える作業工数を要し損失が発生、民間企業向けの大型プロジェクト案件での業務量縮小もあった。

  オプトエレクトロニクス(6664):7.7%安の645円。16年12月-17年2月期営業利益は前年同期比32%減の1億2400万円だったと23日に発表。米国など海外事業の売上高が減少、研究開発費の増加も響いた。

  ゲンキー(2772):3.5%安の6900円。3月度の既存店売上高は前年同月度比3.3%減だったと23日に発表。前年割れは3カ月ぶり。同社は福井県に本社を置き、ドラッグストアなどをチェーン展開している。

  郵船ロジスティクス(9370):1%安の1149円。東京や名古屋などの各税関から監督処分を受けたと23日に発表。不適切な申告で通関業務法に抵触、4月6日から6月15日までの71日間、すべての通関業務を停止する。範囲は成田、東京、関空など計9カ所の各通関営業所。会社側では業績への影響は軽微としている。

  ソレイジア・ファーマ(4597):24日に東証マザーズ市場に新規上場した。初値は公開価格185円に対して26%高い234円。同社はがん治療医薬品を中心に開発を進め、末梢性T細胞リンパ腫を予定適応症とした「SP-02(開発コード)」はMeiji Seika ファルマと提携、日本では第2相臨床試験を実施中。17年12月期の連結営業損失は17億8700万円の見通し。終値は272円。

  オロ(3983):24日に東証マザーズ市場に新規上場した。初値は公開価格2070円に対し、2.3倍に相当する4750円。業務改善や経営効率化を支援するビジネスソリューションの開発・提供を手掛けており、クラウドERP(経営資源管理)の「ZACEnterprise」の導入実績は400社以上。17年12月期の連結営業利益は0.5%減の6億7800万円の見通し。終値は4390円。

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