石油タンカーと沖合掘削事業で富を築き「ビッグウルフ」と呼ばれたノルウェー出身の資産家ジョン・フレドリクセン氏。そんな同氏とつながりの深い2人が、石油関連のディストレス債や敬遠された資産への投資で驚異的なリターンを生んでいる。しかも、上値余地はまだまだ大きいという。

  この2人はエスペン・ベステレン氏とフレデリク・ハルボシェン氏。両氏が設立したタイタン・オポチュニティーズ・ファンドは、運用開始から9カ月のリターンが46%に達した。今や投資額を最大1億7500万ドル(約195億円)増やそうとしている。目標は年率リターン30%以上で、今後3-5年に資金を2倍または3倍にすることだ。ベステレン氏は2010年初めから15年後半までフレドリクセン氏の個人的な投資を運用・管理。同氏の企業数社に勤務経験があるハルボシェン氏は、同ファンドに最も出資している。

  タイタンの最高投資責任者(CIO)を務めるベステレン氏は「チャンスは今だ」と電話インタビューで発言。「石油業界が経験したのはほぼ前例がないような下降サイクルで、極めて厳しかった。われわれはこれが好転し、今後数年続くと確信している」と説明した。

  世界的なだぶつきで原油価格が急落し、石油会社は14年から16年の間に投資を40%余り減少させた。生産会社に加え、エンジニアリングから採掘までさまざまな関連サービスを提供する企業の評価額もがた落ちし、多くが破綻やその瀬戸際に追い込まれた。

  昨年6月にスタートしたタイタンにとっては、これが投資のお膳立てになった。開始時の運用資産は約5000万ドルだったが、最新の月間報告によれば、資産は7200万ドル以上に膨らんでいる。

  ベステレン氏は「業界は底を脱したばかりで、2017年は活動が上向く最初の年になると確信している」とし、「われわれは石油投資の回復で恩恵を受ける企業に投資している」と語った。ロンドンを拠点とする同社の投資チームは割安なエネルギー企業の株式や債券のほか、独自のネットワークでアクセスできる私募発行の証券や企業間取引にも資金を投じていく方針だ。

原題:Hedge Fund Run by Former ‘Big Wolf’ Trader Delivers 46% Return(抜粋)

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