外国人に住宅購入認める法律で混乱-リスクと好機が混在のミャンマー

  • 政府は法律の趣旨を明確にするため付則をまとめている
  • 中級コンドミニアムの価格は14-16年に約41%下落-コリアーズ

外国人にコンドミニアム購入を認める法律の解釈を巡る混乱が、ミャンマー住宅市場の低迷を長期化させており、フロンティア市場での規制のあいまいさに伴う課題が浮き彫りとなっている。

  2016年1月に採択されたこの法律は、中古物件にも適用されるのかなどの疑問に答えていないため、投資家を呼び込むための取り組みに悪影響が及んでいる。不動産開発会社ヨマ・ストラテジック・ホールディングスによれば、政府が今この法律の趣旨を明確にするために作業を進めている付則などが、今後の展望を左右しそうだ。

サイラス・プン氏

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

  ヨマのエグゼクティブディレクター、サイラス・プン氏はインタビューで、「今年の早い時期に付則が出されるだろう。このセクターに大きな変化がもたらされることになる。経済の開放と投資の流入に伴い、11年からは極めて強気の相場だったが、住宅市場はここ1年半、非常に静かだ」と述べた。

  不動産市場低迷と急成長を続けてきた経済の落ち込みで、民主化の進展を期待し早くからミャンマーに資金を注ぎ込んできた一部投資家の高揚感も薄れつつある。コリアーズ・インターナショナル・グループによると、中級コンドミニアムの価格が14ー16年に約41%下落した一方、高級物件の値下がり率は22%だった。

  コリアーズのヤンゴン在勤アナリスト、ジョシュア・デラスアラス氏は「東南アジアの他市場と比べると、ヤンゴンのコンドミニアム販売価格はまだ非常に高く、短期的にはリスクの大きな投資となっている」と語った。

ヨマが開発した住宅。見込み客が物件を下調べ

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

  ヨマのプン氏は、投資家が期待しているのは利回り8-12%の賃貸収入だと指摘し、長期的にはまだ生かされていないチャンスが残っていると話した。「住宅市場で興味深いのは、潜在的な隠れた需要がこれまで目にしてきたものよりずっと大きいということだ。全ての建設会社が高所得者向け市場を狙っていて、誰も大衆市場に照準を定めていない」のだという。

  一般世帯向けの市場で好機を得られるかは、ミャンマーでは緒に就いたばかりの住宅ローン市場の成長によるところが大きい。高級集合住宅の買い手は依然として、現金での支払いが大半だ。法律の内容が明確になれば、タイやシンガポール、香港、中国からの買い手にアピールできるはずだとプン氏はみている。

原題:Myanmar Luxury Property Reels From Foreign-Buyer Confusion (1)(抜粋)

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