ロンドンのテロ、犯人の身元を当局が公表-「イスラム国」は声明

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  • 英国生まれの男は現在は監視対象でなかった
  • 「イスラム国」が犯行を誘導したと声明

22日にロンドンの議会議事堂付近で発生したテロ事件の犯人は以前に情報当局が捜査したことのある人物だった。メイ英首相が23日下院で述べた。

  警察の発表によると、この人物はハリド・マスード容疑者(52)。英国生まれで数年前に英国情報局保安部(MI5)が過激派との関係に注目したとメイ首相が述べた。警察によれば暴行や武器の不法所持で有罪となったことがあるが、「現在は監視対象ではなかった」と首相は説明した。また、当局はイスラム過激派によると見られる今回のテロについて、事前に情報をつかんではいなかったという。

Emergency services at the scene of the attack in London, March 22.

Photographer: Stefan Rousseau/PA Images via Getty Images

  「われわれは恐れないし、テロの前に決意が揺らぐこともない」とメイ首相は語った。治安レベルは「厳戒水準」を維持するとも述べた。22日の事件では犯人と警察官1人を含め4人が死亡。29人がけがをし病院に収容された。
 
  過激派組織「イスラム国(IS)」が同組織系メディアのアマク通信を通じて、犯行はISが誘導したものだとの声明を出した。直接指揮をしたわけではないという。ロンドン大学キングス・カレッジ国際急進思想研究所の上級研究員チャーリー・ウインター氏は、この違いは重要だと指摘した。

  メイ首相によると、警察は22日からバーミンガムおよびロンドンで6カ所を家宅捜索し、23日朝までに8人の身柄を拘束した。

  テロを未然に防ぐ方法はなかったのかという議論が今後の焦点となりそうだが、メイ首相は当局には全く情報がなかったと強調した。犯人は単独で行動したと考えられており、「重要な人物ではなかった」と首相は述べた。

  「確実に分かっているのは、犯人の男が英国生まれで、何年か前に危険な過激派との関係を巡って捜査対象となったことだ。この件は過去のもので、現在は監視対象ではなかった。犯人の意図や計画について事前に情報はなかった。徹底的な捜査が続けられる」と首相は述べた。

U.K.’s May Has Simple Message, ’We Are Not Afraid’ (Video)

Source: Bloomberg

原題:British-Born London Attacker Had Once Been Investigated by Spies(抜粋)
London Attacker Was Investigated ‘Years Awgo’ by U.K. Spies (1)
London Attacker Was Investigated ‘Years Ago’ by U.K. Spies (2)

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