3月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル指数ほぼ変わらず-ヘルスケア法案めぐる不透明感で

  23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が上げ下げを繰り返す展開となった。市場では共和党のヘルスケア法案の見通し関心が集まっている。

  トレーダーらによれば、この日の取引の流れはファストマネーの動きが主導した。中でも円とポンドの値動きが活発だという。ドルはオーストラリア・ドルに対して最も上昇した。米下院で23日中の実施が予定されていたヘルスケア法案の採決は延期された。共和党議員の間で議論が続いている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ドルは対円では0.2%下げて1ドル=110円94銭。対ユーロでは0.1%上昇し1ユーロ=1.0783ドル。

  市場はヘルスケア法案の行方を見極めようと、議会の動きに注目している。米下院指導者は23日、ヘルスケア法案の採決を延期した。トランプ政権は共和党で同法案への態度を保留している議員の支持を得るための提案を行い、保守派が検討している。

  下院は同日、法案を採決の予定だったが、共和党の関係者は採決が延期されたと述べた。共和党の指導者は採決が現時点で24日に行われる可能性があるとしている。

  ドル・円相場は、ヘルスケア法案の見通しを考慮した取引では方向性はより明確だが、この通貨ペアは米国債利回りの動きに敏感なことから、この日も10年債利回りから影響を受けた。ドルは円に対し、早い段階で年初来安値に下落。共和党がこの日午前中に予定していたヘルスケア法案に関する会合を延期したことに反応した。午後には下院指導部が、ヘルスケア法案の採決延期を決定した。

  米国債利回りはこの日、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が年内に3回か「もしかしたらそれ以上」の利上げが理にかなうと発言したと報じられた後、上昇した。

  ポンドは対ドルで上昇し、一時1ポンド=1.2531ドルを付けた。2月の英小売売上高が市場予想を上回ったことに反応した。
原題:Dollar Struggles to Rise Amid Uncertain Fate of Health-Care Bill(抜粋)
原題:GOP Delays Health Vote as Holdouts Weigh White House Offer (1)(抜粋)

◎米国株:小幅安、ヘルスケア法案の行方不透明-下院採決を延期

  23日の米株式相場は小幅安。米下院共和党がヘルスケア法案の採決を延期したため、トランプ政権が推進する成長重視の政策は議会通過が難航するとの見方が広がった。

  共和党指導部が延期を発表すると、S&P500種株価指数はこの日の安値に下げた。その後、引けにかけて下げ渋った。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2345.96で終了。ダウ工業株30種平均は4.72ドル安の20656.58ドルで終えた。

  トランプ氏の大統領選挙当選をきっかけに広がったリフレ取引は、3月に入って失速している。株価やドルを押し上げてきた成長重視政策の実現が依然としてほど遠いことが、その背景にある。トランプ大統領就任後で初の大型法案となるヘルスケア法案を議会通過に持ち込もうと、ホワイトハウスは終日にわたり議会共和党と協議し、説得に力を注いだ。

  下院本会議での同法案採決は24日に行われる可能性がある。

  金融株や素材株が高い。一方、エネルギーはもみ合った末に下落。原油相場は値下がりした。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は5日連続で上昇し、年初来最高の13。

  出来高は約63億株と、年初来の平均を下回った。
原題:U.S. Assets Little Changed Amid Health Vote Delay: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Shares Close Lower With Health Plan in Limbo(抜粋)

◎米国債:ほぼ変わらず、ヘルスケア法案めぐる共和党の動きを注視

  23日の米国債はほぼ変わらず。当初予定されていたヘルスケア法案の採決で共和党の合意が成立するかどうか、その見方をめぐり相場は変動したがほぼ変わらずとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の2.42%。取引終盤に米下院共和党がヘルスケア法案の採決延期を明らかにしたが、下院自由議員連盟のマーク・メドウズ議員は明るい見方を示した。

  朝方は下院共和党が予定していたヘルスケア法案関連の会合を延期したことが材料となり、国債利回りは低下した。その後、下院歳入委員会のケビン・ブレイディ委員長がヘルスケア法案についてやるべき作業はまだあるが95%合意に達していると発言すると、上昇し始めた。その後自由議員連盟が合意に至ることなくホワイトハウスを去ると、利回りは再び下げ始めた。

  ホワイトハウスは24日にヘルスケア法案が通過すると見込んでいる。

  BMOのストラテジストは採決の延期が「国債にとっては明らかに強材料となり、リスクオフがより重要視されるだろう。それが主題となりつつある」と述べた。

  独立ストラテジストのマーティン・ミッチェル氏はヘルスケア法案の通過は「国債利回り、ドル、株のいずれも押し上げるだろう。その一方で通過しなければこれら3つは最近の下げを一層深めることになる」と述べた。

  米財務省が実施した10年物インフレ連動債(TIPS)入札の結果によると、最高落札利回りは0.466%だった。
原題:Treasuries Swing as Consensus Eludes GOP on Health-Care Bill(抜粋)

◎NY金:反落、米国株持ち直しで-パラジウムは2年ぶり高値

  23日のニューヨーク金先物相場は反落。米国株の持ち直しが背景。パラジウム相場は7営業日続伸し、2年ぶりの高値となった。自動車向け排ガス浄化装置の販売見通しが改善した。

  メタルス・フォーカスのアナリスト、ジョージ・コールズ氏は「米国と中国の自動車販売は過去数年にわたって非常に好調だ」と指摘。パラジウムは「やや買われ過ぎ」かもしれないとも述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物6月限は前日比1.4%高の1オンス=800.15ドルで終了。一時は809.95ドルと、中心限月の日中ベースとしては2015年3月10日以来の高値をつけた。プラチナ先物も上昇。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.2%安の1オンス=1250.10ドル。銀は値上がりした。
原題:Palladium Climbs to Two-Year High on Outlook for Vehicle Sales(抜粋)

◎NY原油:続落、記録的な米在庫がなお圧迫-産油国会議控え

  23日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。先週の米国の原油在庫が過去最高に達したことが引き続き意識されている。週末にクウェートで開かれる産油国会議が注目されているが、石油輸出国機構(OPEC)減産延長の是非は5月の総会まで正式に決定することはない。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、「市場では材料品定めの動きが広がっており、下落するのは時間の問題だと思う。サウジアラビアの忍耐力が、ロシアやその他合意を順守しない国に試されている」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比34セント(0.71%)安い1バレル=47.70ドルで終了。北海ブレント5月限は8セント安い50.56ドルと、11月30日以来の安値で引けた。
原題:Oil Falls Amid Record U.S. Stockpiles, Upcoming Producer Talks(抜粋)

◎欧州株:4日ぶり上昇、銀行株高い-ECB長期オペ供給額が予想上回る

  23日の欧州株式相場は4営業日ぶりに上昇。欧州中央銀行(ECB)が実施した最後の条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)で利用額が予想を2倍余り上回ったことを背景に、銀行株が買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.9%高の377.20で終了。銀行株指数は0.8%上昇した。ECBによれば、今回のTLTRO利用額は2335億ユーロ(約27兆9700億円)に達した。

  旅行関連株指数は昨年12月以来の大幅高。英GVCホールディングスの上げが目立った。2016年利益が予想を上回った同社は、今年良いスタートを切ったことを明らかにした。

  バークレイズの経済調査責任者、クリスチャン・ケラー氏は電話で、「ドイツとフランスの選挙が予想以上に前向きな結果となる可能性を市場は織り込んでいない」とし、「これが現実となれば、欧州で未完のプロジェクトに対する楽観が高まり得る。世論調査はルペン氏の勝利確率が限られていることを示している」と語った。
原題:European Stocks Rise as Banks Exceed Forecast for TLTRO Loans(抜粋)

◎欧州債:中核国債が下落-周辺国債は上げ幅縮小、ECB長期オペで

  23日の欧州債市場ではユーロ圏の中核国の国債が下落。欧州中央銀行(ECB)による最後の条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)を受けて、周辺国債はそれまでの上げ幅を縮小する展開となった。

  周辺国は長期オペ前に大きく上げ、スペインとイタリアの10年債利回りは一時約3bp下げた。トレーダーらによれば、周辺国の5年債は長期オペ前に利益確定の動きから売られ、オペ後も軟調に推移。

  ドイツ国債先物は一時上昇、米株価先物の下落に伴い上昇した米国債につれ高となった。医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の通過を示唆する共和党議員のコメントを受けて上げ幅を削った。

  イタリア国債の超長期債が上げ5年物と30年物の利回り格差は5bp縮小、国内のリアルマネー系の投資家需要でフラット化したとトレーダーが指摘。フランス10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅は約2bp縮小、イタリア国債の動きに追随した。
原題:Core EGBs Slip as Peripherals Fade TLTRO-II; End-of-Day Curves(抜粋)

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