東芝株が1カ月ぶり高値、筆頭株主に旧村上系ファンド浮上で思惑

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東芝株価が売買を伴い大幅続伸。前日比7.6%高の223円と1カ月ぶりの高値で取引を終了した。東芝株は米原子力事業の巨額損失で傾いた経営の再建を巡り、乱高下を繰り返しているが、海外ヘッジファンドによる大量保有が明らかになり、思惑から買いが優勢となったようだ。

  一時10%高を付け、出来高は日本市場でトップの2億7250万株に膨らんだ。物言う株主として知られた旧「村上ファンド」出身者が設立したシンガポールのヘッジファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメント筆頭株主(発行済み株式の8.14%)に浮上したことが、23日の大量保有報告書で判明した。

  東芝は米原子力事業が抱える巨額損失で債務超過状態に陥り現在、主力のメモリ事業の売却などで再建を目指している。エフィッシモは報告書の中で保有目的を「純投資」とし、大半は「投資一任契約に基づく顧客資産運用のため」と説明している。川崎汽船や近畿車両、大阪製鉄、日東紡績の株式なども大量に保有する。

  日本アジア証券の清水三津雄エクイティ・ストラテジストは、「エフィッシモによる東芝株の保有について、東芝に価値があり、現在の株価水準は割安とみて投資しているのだろう」と指摘。エフィッシモの大量保有が「思惑買いを誘っている」との見方を示した。

  東芝株は損失懸念が発覚した昨年暮れに400円台から200円台に急落。年明け以降は下落基調の中、2度にわたる決算発表延期のほか、メモリ事業売却や米原子力事業の見直しを巡る報道を受け乱高下している。

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