トランプ氏娘婿のタワーは災難続き:借金に低入居率、ローン金利上昇

  • 中国の安邦保険集団と40億ドルの資金調達で協議中
  • 入居率は7割、ニューヨーク都市圏での9割を下回る

666 Fifth Avenue.

Photographer: Eric Baradat/AFP via Getty Images

トランプ米大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏の親族が共同保有するマンハッタンのタワーは、3年にわたり赤字続きで、2017年には借り入れコスト上昇が控えている。それが新たな資金調達で中国の安邦保険集団と協議をしている理由なのかもしれない。

  「666フィフス・アベニュー」タワーの支払額は先月から上がり始め、借り入れが返済されるまで支払いごとに額は上がり続けると、11年の借り換え同意書に記載されている。12月には新たな難題が待ち受ける。約11億ドル(約1200億円)の借入金の大部分に対する金利が、11年の借り換え後の2倍超となる6.35%に跳ね上がる。

  ニューヨークの大規模オフィスビルは新築ブームで供給過剰となっており、入居率が下がっている。LNRパートナーズの届け出では、昨年9月時点での同タワーの入居率は70%で、年末に米不動産調査会社レイスが発表したニューヨーク都市圏の91%を下回る。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジェフリー・ラングボーム氏が指摘した。

  安邦保険集団との合意案によると、40億ドルの資金調達により借り換えを行い、ローンのうち金利のほとんどの対象となっている「ホープ・ノート」と呼ばれる部分の支払いの大半を免除される。不動産会社「クシュナ-」にとり、666フィフス・アベニューでの超豪華マンション計画は借り入れ返済の手段となる可能性がある。借金支払い後の15年に物件は1000万ドルを失っており、16年にはさらに膨らむ見通しだ。

  クシュナー氏はホワイトハウス入りの際に666フィフス・アベニューの持ち分を親族に売却しており、利益相反に関する法律に従っていると、同氏の広報担当が述べた。

原題:Kushners’ Troubled Tower: Debt, Empty Offices and Rising Fees(抜粋)

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