中国ジャンク級企業、海外で起債膨らむ-世界の投資家にリスク波及も

  • 中国勢のドル建てジャンク債の金利は今年に入り81bp低下
  • クレジットの質を投資家は識別していないとPIMCO

中国の投機的格付け企業の本土以外での起債が記録的な水準に膨らみ、世界の投資家が引き受ける中国企業の信用リスクが増大している。中国本土での2016年のデフォルト(債務不履行)は前年の4倍に増えた。

  ブルームバーグの集計データによれば、不動産開発企業を中心とするジャンク級企業の昨年末以降のドル建て債発行額は61億ドル(約6800億円)と、四半期ベースで過去最高を記録。これに対し、中国人民銀行(中央銀行)が借り入れコストを押し上げ、不動産関連のファイナンス抑制に当局が動いている本土では資金調達が大幅に減少している。

  利回り重視の投資家は中国企業のドル建て債購入に積極的だ。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によれば、中国勢のドル建てジャンク債の金利は今年に入り81ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、6.11%と過去最低に近づいた。

  だが警戒する投資家もいる。ゴールドマン・サックス・グループは先月、中国の不動産会社が発行する高利回り債にあまり価値を認めていないことを明らかにした。ヘッジファンドのダブル・ヘイブン・キャピタル(香港)は、中国のジャンク債が値下がりする方向に賭ける投資を行っている。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のアジア・クレジット・リサーチ責任者ラジャ・ムケルジー氏(香港在勤)は「投資家は信用リスクを考慮せずに専ら利回りに集中している。リスク調整後のクレジットの質を識別しておらず、多くのリスクが見受けられる」と指摘した。

原題:China Debt Risks Go Global Amid Record Junk Sales Abroad (2)(抜粋)

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