ドル弱気派が不利な形勢を脱しつつある。

  22日の外国為替市場でドルは昨年11月以来の安値を付け、オプション市場はユーロと円に対して投資家がドルに一段と悲観的になっている状況を示唆する。いわゆるトランプ相場の形成でドルは上昇してきたが、経済成長後押しの政策が具体化しない中で値上がり分はほとんど削られた。UBSのウェルスマネジメント部門は対ユーロでのドル売りを勧め、為替取引で世界2位の規模を誇るJPモルガン・チェースは顧客にドル強気ポジションを短期的に解消するよう助言した。

  UBSの為替ストラテジスト、コンスタンティン・ボルツ氏はドルをショート(売り持ち)にする「根拠は一段と説得力を増した」と発言。昨年11月の米大統領選でのドナルド・トランプ氏当選以降のドルに強気な市場コンセンサスは、トランプ政権の政策やその効果をめぐり疑問が浮上する中で「どんどん変化しつつある」と付け加えた。UBSはユーロが向こう半年で1ユーロ=1.15ドルまで上昇すると予想。対円ではドルが110円を下回る水準に下落するとみている。

  ドルは年初来で約3.7%下落。トレーダーらは米国の財政刺激策の詳細や利上げの道筋がはっきりするのを待っている。その前の4年間は米経済が金融危機から立ち直り利上げが開始される中で上昇基調にあった。

  オプション市場では、ドル上昇に備えるコストが低下しつつある。ドルの見通しが悲観的になっているためだ。市場センチメントを示す指標のリスクリバーサルは、ドル強気からの転換を示唆している。

原題:Trump Trade Becomes Chump Trade as Bullish Dollar Bets Sour (1)(抜粋)

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