ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は23日、政策金利を過去最低水準に据え置くことを決定した。国内経済に表れつつあるインフレ圧力は、世界的な不確実性によって相殺されていると判断した。

  NZ中銀はオフィシャル・キャッシュレートを1.75%に維持することを決めた。ブルームバーグの調査ではエコノミスト16人全員が今回の決定を予想していた。ウィーラー総裁は声明で、「金融政策は相当な期間、緩和的であり続けるだろう。特に国際的な見通しなど、数多くの不確実性が残っており、それに応じて政策を調整する必要があり得る」と指摘した。

  ウィーラー総裁は世界的なリスクがNZ経済を損ない、目標とする1-3%インフレ率の中間点の達成が妨げられることを懸念している。2012年に就任して以来、同総裁はこの目標を達成できずにいる。ただ、一部のエコノミストはNZ中銀の予想より2年余り早い今四半期中にインフレ率が2%に達すると予想しており、トレーダーは向こう1年以内に金利が上昇し始めると見込んでいる。

  同総裁は「全体の消費者物価指数(CPI)は向こう12カ月間、最近の食品や輸入品の価格動向による一時的な影響で変動しやすいだろうが、中期的には目標レンジの中間点に戻るだろう」述べた。

  ウィーラー総裁はNZドル相場の反転につながる可能性があるため、性急な金融引き締めに慎重になっている。米金融当局の利上げを受け、NZドルは過去1カ月で1.8%下落した。

  同総裁は「これは勇気づけられる動きだが、より均衡の取れた成長の達成にはさらなる下落が必要だ」と指摘した。同総裁は5年の任期が終わる9月に退任する。

原題:New Zealand Central Bank Holds Benchmark Rate at Record Low (1)(抜粋)

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