22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下げる一方、円には買いが入った。トランプ米大統領による景気刺激策に遅れが生じるとの懸念に関連し、世界的にリスク回避の動きが強まった。

  リスク回避の動きから世界の多くの株式相場が下落する中、円は高利回り通貨に対して大きく値上がりした。医療保険制度改革法(オバマケア)を撤廃・代替する共和党法案の通過が遅れれば、トランプ大統領の成長促進策の要と捉えられている税制改革が先送りされる可能性があるとトレーダーらは懸念している。同法案は23日に下院本会議での採決が予定されている。ポンドはロンドンの議会議事堂付近で発生したテロ事件の直後にこの日の安値に下落したが、現在では下げを縮めている。  

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。これで6営業日連続での下げとなった。これは昨年11月以降で最長の連続安。

  円はドルに対して0.5%上昇の1ドル=111円16銭。対ユーロでは0.6%上げて1ユーロ=120円03銭。

  円は対ドルで年初来高値を更新する場面もあった。オーストラリア・ドルに対しても値上がり。匿名を条件に語った複数のトレーダーによれば、市場ではリスクが高めのポジション解消が進んだ。日本の年度末である3月末を控えたレパトリ(自国への資金回帰)の動きも円を押し上げた可能性がある。

  ドルは対円で一時1ドル=110円73銭に下げ、テクニカル上の支持線であるそれまでの年初来安値111円60銭を下回った。

  ポンドは1ポンド=1.2480ドル付近で推移。ロンドンでのテロ事件が報じられる中で一時は1.2424ドルに下げる場面があった。

  フランスやドイツの選挙を年内に控え、ユーロ圏の政治的不透明感が依然として対ドルでユーロの上昇を抑えている。

原題:Dollar Losing Streak Reaches Sixth Day as Yen Draws Haven Bids(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE