「日本はどうして皆に嫌がられたのか」、株式アナリストの答え

  • あらゆる投資家グループが2017年は日本株売り
  • SMBC日興のアラム氏が投資家のタイプ別に理由を分析

バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの世界ファンドマネジャー調査をうのみにしてはいけないと、SMBC日興キャピタル・マーケッツの株式ストラテジスト、ジョナサン・アラム氏は忠告した。

  同調査では日本が世界で2番目に人気の高い株式市場だということになっているが、内実は違うという。外国人投資家や国内の個人投資家、信託銀行も皆今年に入って日本株を売り越していると、アラム氏は日本取引所グループのデータに基づいて21日のリポートで説明した。「世界の投資家はブル(雄牛)の着ぐるみを着たベア(熊)だ」という。

ブルかベアか

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

  このリポートが発表された翌日の22日、TOPIXはドナルド・トランプ氏の大統領選挙勝利以降で最大の下げとなった。今年の上げをすべて失うまであと1%に迫った。

  「日本はどうして皆に嫌がられたのか」と同氏はリポートの中で問い掛ける。売りの理由は投資家のタイプによって異なるというのが同氏の回答だ。外国人投資家の場合は円高が理由だという。円は今年に入りドルに対して5%近く上昇した。

  一方、個人投資家や投資信託は相場が上昇すると利益確定に動く傾向があると同氏は指摘。TOPIXは米大統領選直後に売られた後、今月の高値までに20%余り上昇した。

  年金基金からの受託が多い信託銀行も、今年は売り越している。これについて、アラム氏は理由を説明していない。

  「一つの要素として、株価が上昇したという事実がある。これは個人投資家、ひいては本質的に個人の資金の運用手段である投資信託に売りを促す傾向がある。別の要素として、円が値上がりした。これは外国人投資家の売りを誘うものだ。信託銀行については、分からない」とアラム氏は書いている。

原題:‘How Has Japan Managed to Offend Everyone?’ Asks Stock Analyst(抜粋)

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