世界のアート市場が2年連続で縮小した。経済や政治を巡る不透明感がオークション売上高の重しとなり、2016年の市場規模は金融危機以降で最も低い水準に落ち込んだ。

  UBSグループとアート・バーゼルが22日発表したリポートによれば、16年の美術品・アンティーク売上高は11%減の566億ドル(約6兆3000億円)。15年は7%減少だった。同売上高は13、14両年に増加し、14年は過去最高の682億ドルに達していた。

  このリポートを準備したアーツ・エコノミクスの創業者クレア・マクアンドルー氏は電話インタビューで、「アート市場にとってかなり厳しい年だった」と述べた。

  多くの国で経済および地政学的な不確実さが続く中で売り手が出品に消極的なことから、同氏の17年の見通しは慎重だ。一方で、買い手側は美術品やアンティークを「他市場が大きな変動に揺れる中で、相対的なセーフヘイブン(安全な避難先)」と見なしている可能性があり、市場に出回る作品の価格を押し上げそうだとの見方もリポートで示した。

原題:Global Art Sales Fall 11% to Lowest Point Since Financial Crisis(抜粋)

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