次は「ダーティー」な変動相場か、元の完全変動制はまだ先-ソシエテ

中国人民元が完全な変動相場制に移行するのを期待する向きは、最善の見通しに基づいてもかなり長く待たされそうだ。仏銀ソシエテ・ジェネラルはこう指摘する。現在は人民元の先安観が広がっており、人民元が双方向に動くリスクを外国為替市場に導入することが、まず突き当たるハードルだという。

  今のところは資本規制で元相場の大きな変動を回避できているが、同行は時間の経過とともにその効果が薄れ、中国当局に対し2019年末までに許容変動幅と通貨バスケットに対する事実上のペッグ(連動)を伴う現行の外為制度を終わらせるよう圧力が強まる可能性があると分析。その結果として、介入を時折実施する「ダーティー」な変動相場制となる公算が大きいとしている。

  中国担当チーフエコノミストの姚煒氏と新興市場為替戦略責任者ジェーソン・ドー氏は21日のリポートで、「変動相場制移行を時期尚早に決めてしまえば、深刻な不安定化シナリオという真のリスクがある。債務危機を引き起こす大きな元値下がりリスクは、安心できるほど小さいものではない。同時に、今のところは中国が比較的強力で常態的かつ効果的な資本規制をしており、市場の力により強制的な決定がなされる可能性はかなり低い」と説明した。

原題:Yuan Float Still a Pipe Dream for Analysts Seeing Torturous Path(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE