タカタ:私的整理の再建案提示、KSSの支援は2000億円-関係者

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  • NYでの会合で自動車メーカーなどに提示、今年度内の決着目指す
  • 新旧会社への分離案などが浮上、タカタ創業家への配慮も検討

エアバッグの大規模リコール問題を抱えるタカタは、出資者(スポンサー)候補として推薦を受けている中国企業傘下の米キー・セーフティー・システムズ(KSS)から約2000億円の支援を受けることなどを軸とした再建案を自動車メーカーなどに提示した。タカタ本社に関しては裁判所が関与しない私的整理を前提としている。

  非公開情報のため匿名を条件に話した事情に詳しい関係者2人によると、この再建案はタカタの外部専門家委員会を通じて先週まで米ニューヨークで開かれていた会合で提示された。タカタの健全な事業だけ切り離して新会社に移した上で、スポンサーの支援を受けて再建を目指す一方、残った旧会社はリコール費用などの支払いを進めて最終的には特別清算する方針だ。

  タカタ株の約6割を握る創業家にも配慮し、創業家の手元に資金が残るようなスキームについても検討されているという。タカタの野村洋一郎最高財務責任者(CFO)は昨年11月の決算会見で、再建策は「私的整理がいい」とし、製品の安定供給を確実にするには「これ以外に手段はない」としていた。今回、自動車メーカーなどに提示した再建案も私的整理が前提となっている。

  タカタの株価は23日に一時、前日終値比5.9%高の488円まで上昇。ミョウジョウ・アセット・ マネジメントの菊池真最高経営責任者(CEO) は、空売りしていた「ヘッジファンドや個人の買い戻し」が売買の中心だとみる。「今のタカタは空売りが相当入った状態なので、ポジティブな情報は株価上昇を誘いやすい」と指摘した。

  タカタのエアバッグをめぐっては異常破裂により多数の死傷者が出ている。タカタは昨年5月にスポンサー探しを開始。業界最大手のスウェーデンのオートリブなどの候補のうち、今年に入って外部専門家委からKSSが最有力候補と推薦を受けた。今回の再建案は、3月末の基本合意を目指している。

  一方、タカタは関係者の主張にまだ大きな隔たりがあるとも説明しており、自動車メーカーやスポンサー候補と合意に至るかどうかは不透明だ。関係者によると、タカタは自動車メーカー側との交渉で柔軟姿勢を見せ始めているという。

  タカタ広報担当、KSS側ともコメントを控えた。

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