米連邦最高裁判事に指名されたニール・ゴーサッチ氏に対して上院司法委員会で始まった指名承認公聴会は21日も継続。同氏は、法の定めであるならトランプ大統領の意に反する判断を下すこともいとわず、連邦最高裁での自身の将来の判断について大統領と約束を交わしていないと述べた。質疑は22日も行われる。

  ゴーサッチ氏は「この国において法を超越する者はいない。大統領さえもだ」と、民主党のパトリック・レーヒー議員が安全保障に関する大統領の決定を巡る司法判断について尋ねたのに対して答えた。イスラム教徒が多数派を占める6カ国からの渡航を禁じたトランプ氏の大統領令を支持するかについて、ゴーサッチ氏は回答を避けた。一方で合衆国憲法は宗教的少数派を多面的に保護していると発言した。

  同氏は、仮に人工妊娠中絶の権利を認める判例を覆すようトランプ大統領から求められたら、「部屋を立ち去るだろう」と言明。「裁判でどんな判断を下すかについて、私は誰ともいかなる約束もしていない」と話した。

  ゴーサッチ氏は妊娠中絶を認めた判例が正しいと考えるかを聞かれたのに対し明確な回答を避けながらも、「連邦最高裁の判例だ。繰り返し支持されている」と証言した。トランプ大統領は選挙期間中、自分が指名する連邦最高裁判事は中絶合法化に反対で、そうした判事が十分な人数に達すれば、中絶を認めた判例は将来「自動的に」覆されるだろうと述べていた。

  ゴーサッチ氏の過去の判断が一般市民よりも企業寄りだったとする民主党議員の主張に対し、市民寄りの判断を下した例も数多くあったと同氏は発言。「私が心の底から伝えたいのは、自分が公平な判事だということだ」と語った。議会多数派を握る共和党はゴーサッチ氏支持でまとまっており、グラスリー委員長は4月3日の同委採決を予定していると説明。マコネル共和党上院院内総務は21日、その週後半の本会議採決の計画を重ねて表明した。

原題:President Not Above Law, Gorsuch Says When Asked About Trump (1)(抜粋)

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